バンドSE SO NEON、ニューアルバムリリース 「“不適応”ではない“非適応”に多くの意味を込めた」
2020年02月20日

3人組バンド「SE SO NEON」は、現在のインディーズ音楽界で最も注目されているバンドだといっても過言ではない。
2016年に結成され、2017年EP「Summer Plumage」をリリースした彼らは、ビンテージの雰囲気を醸し出しながらも、どのジャンルにも当てはめることができないセンスと“若い”サウンドで大衆と評壇すべてを魅了した。2018年の第15回韓国大衆音楽賞側は、彼らを「今年の新人」に選定し、「ほとんどの賞を与えてもおかしくないほどだ」と称賛したりもした。
そんな彼らが2年4ヶ月ぶりとなるニューアルバム「Nonadaptation」を18日、リリースした。
最近麻浦区(マポグ)でインタビューに答えてくれたSE SO NEONのボーカル兼ギター担当のファン・ソユンは、今回のアルバムについて「音楽的にはSE SO NEONらしい多彩さを盛り込んだと同時に、以前のアルバムよりもはるかに成熟した密度の濃い作業をしようと努力した」と紹介した。
今回のアルバムは、ファン・ソユンを除く2人のメンバーが変わるなど、バンドとして再出発した後のアルバムであるため、意味深い。
元々所属していたメンバー二人が入隊のためバンドを去り、ベーシストのパク・ヒョンジンとドラマーのユ・スが昨年新たに合流した。SNSで2人が演奏している映像を見たファン・ソユンは「この人たちに会った方がよさそうだ」という直感が働いたという。
3人のメンバーは、昨年のアジアツアーや単独公演などを共にし、バンドとして1つになった。ファン・ソユンは「このように3人が出会い、一生懸命活動しながら、アルバムまで出すようになった。今回のアルバムに対する愛情もひとしお」だとし「今、同じスタートラインに立ったようだ」と述べた。
EP「Nonadaptation」は、昨年10月にリリースしたシングル「go back」を含む7曲が収録された。ファン・ソユンが書いた旋律と歌詞をメンバー3人でアレンジし、完成させた。
タイトルを聞くと「Maladjustment(不適応)」ではなく「Nonadaptation(非適応)」という言葉を使った意味を考えさせられる。
「たくさんの意味が含まれている。(“非適応”は)適応していないのは本人の選択。もう少し決定権を持って、何かを選択することができると思う。それに比べて“不適応”は、与えられた状況に力を入れることができないというニュアンスがある」とファン・ソユン。
SE SO NEONは、アルバムの紹介文で「社会から与えられた価値を無批判に受け入れず、自らの基準を持って判断すること」だと説明したりもした。
このようなニューアルバムの主題意識は、前作の「Summer Plumage」以降、SE SO NEONが人との関係で感じ、経験したものを反映させたものだ。初々しく、個人的な情緒が多い前作より視野を広げたということができる。
最初のトラックであり、タイトル曲である「Midnight Train」にも、今日を通過する青春の行き詰った情緒が込められた。「どこまで来たのか、僕らの夜は/ここだろうか/僕は時々/本当にすべてが怖い/目を必ず閉じてしまう...(「Midnight Train」より)
歌詞が印象的なこの曲は、後半長い演奏パートが続く。実際に夜間列車に乗ってはるか遠くまで行っているかのようなサウンドも印象的だ。ユ・スはこの曲について「ロックバンドが見せるキャラクターを、リフレインやリズムで多く見せなかったと思う」と自評した。
加えて、ぜひお勧めしたい曲や、特に愛着がある曲を聞くと、パク・ヒョンジンは「最もバンドらしい感じが出ている曲」と言いながら「This」を挙げ、ユ・スは斬新で力みなぎるサウンドの「Gentiles」を選んだ。ファン・ソユンは「“Nonadaptation”のもの寂しい情緒を最も反映しながらも“ポップ”な曲」だと「Winter」を挙げた。
ブルースとサイケデリック、モダンロックなどが複合的に共存する彼らの音楽は、ファン・ソユンのハスキーな声が調和し、聞くとすぐ「SE SO NEONの音楽」だとわかる。それほどに独創的な色を出している。
しかし、「SE SO NEONらしい色」とは何かという質問に、彼らは「私たちにもわからない。特定の色を見せようとはしていない」とし“型”にはまらないという感じの答えを出した。
「特定の何かに決めつけたり、ジャンル化して話をしたりすることができればいいのだが、(SE SO NEONの音楽は)ある“情緒”や“クオリティ”だと考えている。それは目に見えたり、文字として表したりするものではない。そのクオリティを共に高め、情緒を共に見つけていく過程が、SE SO NEONらしいということになるのだと思う」とファン・ソユンは語った。
バンド音楽の競争が激化する現実で、彼らの成長は注目に値する。
韓国内では急速にファン層を広げており、昨年末にYES24 LIVE HALLで開いた単独コンサートのチケットは一瞬で完売した。ファン・ソユンは「今からが始まりだと思っている」と述べた。
海外でも注目を集めている。3月にテキサス州オースティンで開催される北アメリカ最大の音楽祭「サウス・バイ・サウスウエスト」(SXSW)に初めて参加し、その後、カナダでも公演を行う予定だ。最近では世界的ギターブランド、Fenderが行うアーティスト開発プログラム「Fender NEXT 2020」のアーティスト25グループに、韓国グループとして唯一選ばれた。
ユ・スは「心配していないのは、(機会が)韓国限定だと考える必要がないから。外国ももちろん低迷しているが、それでも世界は広い」と強調した。
ファン・ソユンは「だんだん壁が崩れていく時代」とし「もっと広い土地で楽しく遊べばいいのではないかと思う」と述べた。
彼らのSNSに書かれた「世界的なバンドSE SO NEON」という自己紹介フレーズが軽々しく聞こえない理由だ。「うまいタイトルをつけたなと思う(笑)夢は大きく持つ方がいいので」とファン・ソユンは笑った。
