映画『パラサイト』のアカデミー4冠を導いた「BongHive」とは…? オスカー史を変えたデジタル世代

2020年03月03日

アカデミー賞授賞式で一夜にしてオスカー像を4つも手に入れた人物は、1954年のウォルト・ディズニー以来、ポン・ジュノ監督が初めてだという。
このように映画『パラサイト 半地下の家族(以下、パラサイト)』が未曽有の歴史を刻むことができたのは、オン・オフラインでの熱狂的な支持を送ったグローバル的な若い世代のファンのおかげでもあった。
先月9日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスにて開催された「第92回アカデミー賞」で監督賞の受賞者としてステージに立ったポン・ジュノ監督。
彼は「『最も個人的なことは、最もクリエイティブなこと』。これは偉大なるマーティン・スコセッシによる言葉だ」というコメントとともに、ノミネートされた先輩監督に惜しみない尊敬の念を示した。
さらに「今夜は朝まで飲み明かす準備はできている。ありがとう」と機転の利いたトークで会場を爆笑させた。
授賞式の終了後、俳優たちと気兼ねなく冗談を交わす姿も見られた。
謙遜とユーモアを全て見せたポン監督の一挙手一投足は、アカデミー賞授賞式で最大の関心事だった。
アメリカの時事週刊誌「THE ATLANTIC」は、「ポン監督の受賞の感想が一番真実味があり、感動的で生放送を見た視聴者たちを戦慄させた」と伝えた。
『パラサイト』が受賞するたびに各国の若い世代の人々が歓呼する映像も次々と登場している。
“ポン・ジュノ旋風”を巻き起こした主役は、まさしく1980年代序盤から2000年代中盤に生まれた「ミレニアル世代」や「Z世代」と呼ばれる若い世代の人々。
スマートフォンやソーシャルメディアに慣れており、外国の文化も抵抗なく受け入れる人々を“BongHive(ポン・ジュノ監督のアルファベット表記Bong Joon-HoのBongとハチの巣を意味するhiveを合わせた造語)”と呼ぶ。
ハチがブンブンと羽を鳴らすようにポン・ジュノ監督の熱烈なファンを自任し、授賞式の前からSNSを通じて絶えず口コミを広げ、劇場での興行熱風まで主導している。
昨年末にオバマ前アメリカ大統領がツイッターで、2019年最高の映画の一つに『パラサイト』を挙げると、彼らはオバマ氏も同じポン・ジュノ監督のファンだと熱狂。
権威的な姿とは程遠い機転や謙遜、そしてコミュニケーション能力を兼ね備えたポン監督の持ち前の魅力に、誰もが“BongHive”を掲げ熱烈な支持を送っている。
大衆文化評論家のキム・ホンシク氏は「情熱的に受け入れ、それを広く拡散させることに満足感を得る世代的な特徴があるため、ポン・ジュノ監督がこのようにグローバル的な若い世代の人々が熱狂するスターにまで上ることができたと思う」と分析。
『パラサイト』に熱狂し、ポン・ジュノ監督に熱狂する若いデジタル世代こそがオスカーの歴史を変えた隠れた功労者なのである。

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