キム・ヨンミン、映画『チャンシルは福も多い』でレスリー・チャン役に挑戦…「愉快で慰めになる作品」
2020年03月04日

家もなく仕事も途絶えてしまった映画プロデューサー、チャンシルの前に、いきなりランニングシャツにトランクパンツだけを着た白いシルエットの男が登場する。その次は森の中で姿を現したが、今は借家の隣の家にも姿を現す。この男は自分を香港出身の歌手兼俳優のレスリー・チャン(張國榮)だと主張する。そういえば映画『欲望の翼』に出てくるレスリーの姿に似ているが…。
これは俳優のキム・ヨンミンが今月5日に公開される映画『チャンシルは福も多い(原題:찬실이는 복도 많지)』で演じたレスリー・チャンの話だ。最近、ソウル・鍾路区(チョンノク)三清洞(サムチョンドン)で会ったキム・ヨンミンは「『欲望の翼』でレスリーが着ていたままに身につけてみたが、特色があり象徴的だった」と述べた。
そして、「以前からレスリー・チャンやトニー・レオン(梁朝偉)、アンディ・ラウ(劉徳華)などの香港俳優たちと似ているという話を聞いていた。監督もバラエティ番組を見て連絡をくださった。今回、レスリーの役を演じながら彼の作品を探し出して観てみたが、『前に観た時もこんなふうに感じたのかな?』と思うほどにカッコよく演技をしていらっしゃった」と説明した。
彼は「初めは『レスリーのマネをしたらいいのだろうか?』と思いもしたが、すでに衣装で説明をしているために、『僕の中に彼の魂があるとしたら、どんなふうにチャンシルに会い、どんな話を展開するのだろうか』という程度にのみ考えた」と振り返った。
レスリーはチャンシルが淋しかったりつらい時にいきなり現れ、慰めなのかアドバイスなのか分からない言葉を投げかけて消える。そしてチャンシルの映画に対する情熱を思い起こさせてくれる。
キム・ヨンミンは自身の演じた役について「ゴーストとして表現されるが、実はチャンシルの心の中にある人物だ。彼の中にある演技や映画に対する悩みが現れたのだ。映画のタイトルである『チャンシルは福も多い』も同じ意味だと思う。その福が僕の中や近いところにあるということで、それをウイットを利かせ面白く表現したことがこの作品の魅力だ。レスリーの霊が隣の部屋からドアを開き出てくるのも印象深かった」と深堀りした。
作品の魅力に対しては「愉快に慰められるところ」だという。
彼が「過去・現在・未来、どの時期から見ても慰めになる作品だ。よくある話のようにも思えるが、僕の中、そして僕の周りの些細なことの数々が福をもたらすという話を愉快に描いた作品だ。まるで春風のようだ」と付け加えた。
キム・ヨンミンは最近高視聴率を出したドラマで、盗監聴室所属の軍人役を演じ人気を博してもいる。
彼は「最近はその役で認知度が上がり幸せだ」とし、「とても幸運だった。演じた時も楽しく、反応が良いのでやりがいもあり、視聴率も高かった。私の母が一番喜んでいる。私の福だ」と笑みを浮かべた。
善良なルックスだが、これまで主に悪役を演じてきたキム・ヨンミンは「僕の中に悪が多い」と冗談も述べた。
そして「俳優は選ばれる職業なので、私ができることは限られている。ある役柄がやって来た時、自分のカラーで演じたり、キャラクターを作り演じたりすることもあるが、私はどちらもすべてやる方だ。作品ごとに自分の姿が投影され、またその役柄を忠実に果たしている」と胸を張った。
