映画『パラサイト』の成功に貢献した7人7色のキャスト陣の魅力に迫る
2020年03月04日

「第92回アカデミー賞」の授賞式で4冠王に輝き、韓国映画の歴史を新たに刻んだ映画『パラサイト 半地下の家族(以下、パラサイト)』のキャストたち。レベルの高い演技で役目を200%果たし、作品の成功に貢献したのはもちろん、世界中の人々を魅了させた7人7色の魅力を放つ主役たちに迫ってみよう。
ポン・ジュノ監督に劣らず、世界の耳目を集中させた『パラサイト』のキャストたちの中で、ギテク役を演じたソン・ガンホはポン・ジュノ監督の“ペルソナ”(仮面)と呼ばれる俳優だ。
アカデミー賞受賞後アメリカで行われた記者会見でソン・ガンホは「“ポン・ジュノリアリズム”の進化を目撃しながら20年という年月を過ごしてきたようだ」と語った。
2人は映画『殺人の追憶』をはじめに、『グエムル-漢江の怪物-』、『スノーピアサー』そして『パラサイト』まで4本の作品でタッグを組んだ。
20年以上の年月をともに過ごした2人。次回作もともに作業するのだろうか。
同じ会見でソン・ガンホは「5回目の共演は私が確信できない」と笑いを誘いながら、「とても大変で、階段もたくさん登場し、雨に降られないといけないし、半地下に下りて過ごさなくてはいけないからね」と付け加えた。
女優のイ・ジョンウンも映画『母なる証明』や『オクジャ/okja』、そして『パラサイト』までポン・ジュノ監督と3回にわたり作業した。
家政婦のムングァンを演じた彼女は劇中、緊張感を高める重要なシーンを担った。
ある番組にゲスト出演した際もイ・ジョンウンは「一番私が懸念していたのは、そんな作品で『私がギャップのある役を担うことができるか』という点」と心境を明かした。
この作品で自身の底力を見せたイ・ジョンウンは、その後ドラマ「椿の花が咲く頃(原題:동백꽃 필 무렵)」まで連打席ホームランを打った。
ドラマのオンエア当時は「宇宙の気運が私に降り注いでいるようだ」と好評の手ごたえを見せていた。
イ・ジョンウンは今月放送がスタートされる新週末ドラマ「一度行ってきました(原題:한 번 다녀왔습니다)」でも活躍する予定だ。
一方、イ・ソンギュンとチョ・ヨジョンはポン・ジュノ監督の作品に初めてキャスティングされた。
イ・ソンギュンは“臭い”と“線”で身分を分けるパク社長役をリアルに演じた。
少ない分量ながらも印象深い演技で海外でもっかりと自身の存在感をアピールした。
先の会見でイ・ソンギュンは「私たちがものすごい“線”を越えたようだが、考えてみたらアカデミーの方が“線”を越えたようだ」とウイットの利いたコメントを残した。
チョ・ヨジョンは金持ちのパク社長の妻、ヨンギョ役を巧みに演じた。
彼女とともに登場し、劇中最も話題となったB級グルメ「チャパグリ」のシーンは海外のファンの間でも爆発的な関心を集め、実際にもメニュー化への論議が行われているという。
チョ・ヨジョンにとってこの作品がさらに重要な理由は、デビュー23年目で生涯初の女優主演賞(第40回青龍映画賞など)を受賞したことにある。
昨年7月の「第24回春史大賞映画祭」では「『私が女優主演賞を受賞する資格があるのだろうか』とずっと思っている」と受賞の感想を明かした。
“寄兄妹”と呼ばれるチェ・ウシクとパク・ソダムも『パラサイト』の完成を高めた主役だ。
チェ・ウシクは家庭教師としてパク社長の家で働くことになるギテクの長男ギウ役を演じた。
昨年4月にソウルで行われた製作報告会で彼は「私が努力をせずに準備をしなくても 現場で楽しく、本当に家族のように過ごしていた」とチームワークの良さをアピールした。
実際の家族のように気楽だったという作榮現場。特にこの2人は似ているルックスで話題を集めた。
チェ・ウシクはある番組で「僕たち作品を通じて今回初めて会ったがよく似ている。ほとんど現実の兄妹のように過ごしている」とも語っていた。
最近ハリウッドからラブコールを受けたチェ・ウシクは新作映画『狩りの時間(原題:사냥의 시간)』が新型コロナウイルスの影響で公開が延期されており、パク・ソダムにも新作ではまたどんな変身をするのか期待が寄せられている。
ギテクの妻チュンスクを演じたチャン·ヘジンは、スランプを経験しながらも俳優になる夢を諦めなかったという。映画『わたしたち』を通じてポン・ジュノ監督の目に留まった。
『パラサイト』の公開PRインタビューでチャン·ヘジン自身も「監督が私たちが撮った『わたしたち』'という映画を観て連絡をくださった」と明かしている。
それに同席していたソン・ガンホは「演技がとても素晴らしいので電話したのでしょうが、劇中の彼女の腕のイメージがとても強烈だったそうだ」と付け加えた。
『パラサイト』という人生を代表する作品に出会い、最高の瞬間を過ごしているキャストたちの今後の素晴らしい活躍を期待している。
