ポン・ジュノ監督はチームワークや情熱でオスカーを制した…第2、第3の『パラサイト』を輩出する策は?
2020年03月06日

ポン・ジュノ監督は映画『パラサイト 半地下の家族(以下、パラサイト)』が「第92回アカデミー賞」で4冠王を獲得し、大型候補作たちに打ち勝った競争力として、「アイデア」と「チームワーク」と「情熱」を挙げた。
しかし、うまく作った映画でもこのような過程を通じて、いつもアカデミー賞を受賞することができるわけではない。
第2、第3の『パラサイト』が出現するためにどのような制度的な支援を必要なのか、オスカー受賞後、韓国に帰国した監督やキャスト陣が2月19日にソウルで開催した凱旋会見を基に紐解いてみた。
アカデミー賞の授賞式に向けた『パラサイト』のPRに要した長い道のりは、昨年8月のアメリカ・コロラド州の映画祭で始まった。
連日続いた“強行スケジュール”に、主演を務めたソン・ガンホは生まれて初めて鼻血が出たと告白した。
ソン・ガンホは「初めて経験してみる過程で、ポン・ジュノ監督と6か月くらい一緒にいたようだ。昨年の8月から今日まで…」と振り返った。
数か月間毎日何か所も旅劇団のように行き来していた。“アカデミー・キャンペーン”と呼ばれるPR家庭の一部だった。
ポン監督は「インタビューだけで600回以上、観客との対話も100回以上した」と明らかにした。
アカデミー賞の受賞作は、約8000人の会員による秘密投票で決定するだけあり、大衆の反応が重要だからだ。
映画界の巨匠で構成された少数の審査委員が厳選された出品作品の中から選ぶカンヌ国際映画祭とは異なる部分だ。
そのためハリウッドの大型製作会社たちは毎年“アカデミー・キャンペーン”に平均1000億ウォン(約100億円)以上を使うといわれている。
ポン監督は「私たちはアイデアや、配給会社のNEON、CJエンタテインメントそして、製作会社のパルンソンE&A、キャストたちがこうして団結してチームワークでお互いをカバーし合った」と胸を張った。
大型の候補作のように莫大な広告費を投じることができなかった『パラサイト』のチームに、ソーシャルメディアで活動する熱狂的なファンたち、いわゆる“BongHive”は心強いサポーターだった。ちなみに“BongHive”とはポン・ジュノ監督のアルファベット表記Bong Joon-HoのBongとハチの巣を意味するhiveを合わせた造語。
女優のパク・ソダムは「実に撮影期間よりもっと長かったキャンペーンに参加してくださったすべての方々へ、本当にお疲れ様でしたという言葉を今一度申し上げたい」と明かした。
アメリカの観客たちに作品を知らせる“アカデミー・キャンペーン”は映画自体の完成はもちろん、予算と人材、グローバルなネットワーク、PR戦略などがすべて有機的に動かなければならない。
世界の映画産業の中心で再び韓国映画を叫ぶためには、国際映画祭を念頭に置いた多角的な支援法案が必要である。
