シンガーソングライターStella Jang、1stアルバムをリリース…「20代後半の疾風怒濤の瞬間を盛り込んだ」

2020年04月27日

「実際に認知度と人気が大きく変わったとしても、私は毎日を生きることから何かが変わる瞬間私はつぶれそうになる。ただずっとそうしてきたように生きていたい(笑)」
2016年にリリースした「Colors」が後に海外のSNSでBGMとして人気を集め、“グローバルなチャート逆走行ナンバー”という代名詞を得た。
1stアルバムは初動発売分が売り切れ、「Colors」が収録されたEPも再発売から2時間で売り切れた。
しかし変わった認知度を実感するのかという質問にシンガーソングライターのStella Jang(ステラ・チャン)は淡々と、「そんなささいな変化にメンタルが左右される瞬間がとても危険だ」と答えた。
彼女の現実的な答えのようにStella Jangの音楽にも「Colors」の爽やかさだけでは説明することができない情緒がある。
「私が毎日、指折り数えて待った1か月に1度あなたに会う日」と"ご褒美"(Vanishing Paycheck)を楽しみにし、「新盆唐(シンブンダン)線に乗り、江南(カンナム)駅で2号線に乗り換える」と恋人の"乗り換える別れ"(Transfer)を恨むなど、むしろ極めて具体的な現実を歌う。
その日常性をセンスよく捻ったおかげで笑い、共感することができる。
Stella Jangが今月7日に披露した1stアルバム『STELLA I』でも日常の中で共感できる物語を見つけることができる。
ダブルタイトル曲の1つである「Villain」は、誰にでも隠れた悪魔のような両面性をテーマにした。
最近ソウル・汝矣島(ヨイド)でインタビューを行い、Stella Jangは「人は誰もが皆、多少は利己的な面があり誰にでもいい人でいられないことを20代後半を経て、さまざまな人間関係のエピソードを通じて感じた」と「Villain」を作った背景を伝えた。
そんな考えが歌になる重要なきっかけはバンド「Broccoli you too(ブロッコリーノマジョ)」の昨年のアルバム『Snobs』に収録された「(A) Good Person」を聞いたからだ。
彼女は「その曲が第1トラックだったが次の曲に移ることができなかった。ずっと聞いていた。同じテーマをもっとハツラツと生々しく作った楽曲だと見ることもできるだろう」と説明。
シニカルな話し手が物語っているようだが、軽快な雰囲気がミュージカルナンバーも連想させる。
この楽曲で音楽番組に出演し、ダンサーたちと振り付けを披露したりもしたが、彼女は「リズムを取っただけ。ダンサーたちの動線に迷惑をかけてはならないと思った」と伝えた。
別のタイトル曲「Reality Blue」は、休暇を目の前にしている会社員ならば自分の話だと感じてもおかしくない。現実逃避しようと旅行に出かけるが、帰ってきても変化のない現実に虚しさを感じる話だ。これもStella Jangの経験による楽曲だ。
「『(A) Good Person』をよく聞いていた頃、そこにハマるしかなかった個人的な出来事があった。心の荷を下ろそうと『自分へのプレゼント』と言いながら、即効飛行機のチケットを入手しニューヨークに発った」と述べた。
そして「10日間ほど過ごし『あー、本当に幸せだ』と思いながら韓国に帰ってきたが、変わったことは一つもなく、自分がやらなくてはならないことは相変わらずその場にあった。『行って来れば大丈夫だ』という言葉はキレイな嘘に過ぎないと思い“Oh pretty lie~”という部分の歌詞を2段書いた」と明かした。
彼女は「アルバムもある瞬間の記録だと思う。タイミングを逃したら、永遠に出せない曲になると思ったので急いで作業した」と付け加えた。
今回のアルバムはこれまで4枚のEPを出したStella Jangの1stアルバムだ。2016年から最近まで作った楽曲を選び、今年の初めからレコーディングやアレンジを始めた。彼女は「これまで出した音盤の中で一番、懸命に作った」と自負した。
アルバムの紹介文には「疾風怒濤の20代後半が過ぎて、よぎった思いやメロディを胸に秘めたアルバムだ」と説明。
有名な話だが、Stella Jangは幼い頃フランスに留学をし、エリート教育機関グランゼコールを卒業し、その後ミュージシャンに転業した。20代後半は、彼女が本格的に音楽の道を歩み始めた時期だ。なぜ“疾風怒濤”だと表現したのだろうか。
彼女は「20代後半になり、ちょうど音楽をしようと心に決めて過ごした時期だったが、1年があまりにもダイナミックで変化に富んだため適応することだけでも精一杯だった。そしてそのうち少しずつ考え方も変わった」と述べた。
フランス留学歴と6か国語を話すことなどからバラエティ番組で注目されることもあるが、今はそんな話題性に縛られないようにも見えた。
彼女は「当時はそんな出来事が一つひとつ私の人生のターニングポイントになるだろうと期待をしたが、必ずしもそうではなかった。感謝しながら進まなければならない一段階に過ぎない。“些細な変化にあまり浮かれてはならない”と早めに体得するほど気楽な部分があるようだ」と説明。
1990年代、シンガーソングライターたちの音楽が好きだというStella Jangは当時聞いた音楽が依然として自分にとって“コア”だといい、「その当時は歌詞が持つパワーが今より強かったようだ。その部分はいつも持っていきたい」とも付け加えた。

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