映画『狩りの時間』主演のイ・ジェフン・・・「自分の限界に挑んだ」
2020年04月30日

「誰かに追われているという恐怖感を表現しようと、ずっと自分自身を限界まで追いこんだ」
希望が失われた未来を前に、出所した友人と「一発逆転」を計画した青年“ジュンソク”。しかし、恐ろしい殺人者に追われることとなり、ジュンソクは、誰よりも大きな恐怖に怯え始める。
28日午後、オンラインでのインタビューに応じた俳優イ・ジェフンは、映画『狩りの時間』のジュンソクを演じた経験について「限界に挑んだ」と表現した。
続けて「ユン・ソンヒョン監督が『番人(原題:파수꾼)』(2010)以降、9年ぶりに出した作品だが、監督の世界観が深まっていて、何かを見せたいというエネルギーに満ちていた。だから、私も彼のディレクションをすべて受け入れ、1つ残らずすべてぶちまこうと思った。ジュンソクが経験する“誰かに殺されるかもしれない”という恐怖は、普段なかなか体験するものではないので、想像力を発揮させた。正解もないのだし…。監督も私をより追いこんで、私も自分の限界がどこまでなのか試した」と述べた。
そうしながら「この映画を通して成長できた」と強調した。
「これより大変で、私をどん底まで下ろす作品に今後出会うことはあるのだろうかと思う。撮影期間も長かったので、そのぶんジュンソクとして生活し、ずっと追われながら、辛く、苦しむ瞬間を作り続けていかなければならなかった。早く『狩りの時間』から逃げたかったが、終わってから振り返ってみるとその時間が私を成長させたように思う」と述べた。
恐怖に怯えるジュンソクが変化していく後半や続編を暗示させるような結末については「想像する余地がある」と述べた。
そして「違う世界に行こうという目標は達成したが、周囲には誰も残っていない。これから世の中と正面からぶつかっていかなければいけないという事だ。何かを望む時、現実的な制約に逃げることがあるが、それでも再び望むところに戻るしかないことについてのメタファーであるような気もする」と説明した。
『番人』でユン・ソンヒョン監督と初めて出会い、今まで縁を紡いできたイ・ジェフンは「次回作も当然一緒にすると思う」と笑った。
そして「初めて『狩りの時間』のオファーをいただいた時、あまり悩みはしなかった。どんな作品であってもユン監督ご一緒したかった。ユン監督の『狩りの時間』の中の世界観を早く見たかったし、早く一緒に作ってみたいという気持ちだった。私を参考にしてジュンソクを作ったとおっしゃっていたが、私はこんなに乱暴でもないし、口も悪くない...(笑)たまにそんな姿をユン監督に見せていたのだろう。ジュンソクはユートピアを夢見ながら、今の状況を乗り越えようと努力する。私も演技をする時は、常にこれが最後だと思って挑む。そのような姿もまた、ユン監督がジュンソクを通して見せてくれた私の別の姿だと思う」と明かした。
今後もユン・ソンヒョン監督の映画に出演するかとの質問に、イ・ジェフンは間髪入れず「そうだろう」と答えた。「演技でなくても音響、照明どんなものでもいい。オファーがなかったら悲しい」とユン監督に対する信頼を表した。
映画が劇場公開ではなく、紆余曲折の末にNetflixでの公開となった事については「190カ国で同時に見られるなんて、俳優として、とても嬉しい。海外からの反応が多かったが、世界の反応を同時に受けたのは初めてなので不思議な気分」と笑った。
当初、劇場公開が延期になったことについては「映画の公開自体を疑いはしなかった」と述べた。そして「Netflixで映画を見て、気になった事があったり、余韻が残ったりしたら、何度も見て考えを整理し、他の人と考えを共有しながら楽しんでくだされば」とNetflixならではの楽しみ方を提案した。
