チョン・ジニョンからチョン・ウソンまで…持ち前のチャレンジ精神で映画監督になった俳優たち

2020年05月26日

“石の上にも三年”という言葉のように最近の芸能界では、色あせるほどにさまざまな分野で活躍するスターが多く存在する。
今回は映画界を代表する演技派俳優から映画監督に変身したスターを紹介したい。
『王の男』や『7番房の奇跡』など4本の“千万観客”映画に出演した俳優が映画監督に変身した。
それはまさに俳優のチョン・ジニョンだ。
映画監督として大衆の前に立ったチョン・ジニョンは、果たしてどんな姿なのかチェックしてみよう。
中堅俳優として活躍するチョン・ジニョンが映画『消えた時間(原題:사라진 시간)』でこのたび映画監督に挑戦。
今月21日に開かれた製作報告会でチョン・ジニョンは「17歳の時に見ていた夢を57歳で叶えた。他の作品の製作報告会の時より震えてとても緊張している」と心境を明かした。
33年間俳優として活動しながら、数え切れないほど参加してきた製作報告会の現場だが、監督として初めてなだけに緊張するのは仕方ないようだ。
さらに「映画を作っても『恥をかいたらどうする?』と少し怖かった。怖がりながらも『批判や非難があったら、私が甘受しなければならない』とそんな気持ちで勇気を持つようになったと思う」とコメント。
チョン・ジニョンの監督デビュー作である本作品は、火災事件を捜査していた刑事が衝撃的な状況に陥る過程を描いた。
俳優のチョ・ジヌンが刑事ヒョング役を務め作品を導いていく予定で、さらに本作品でチョン・ジニョンは直々にシナリオまで書き下ろしたという。
監督デビュー作の主人公にチョ・ジヌンをキャスティングした特別な理由は何だったのだろうか。
チョン・ジニョンは「俳優として他の監督たちからキャスティングをオファーを受けながら、『チョン・ジニョンさんを念頭に置いて書いた』と言われた。僕は全部嘘だと思った。キャスティングしようとそんな話をするのだと思っていたが、あまりにも自然にチョ・ジヌンさんが頭に浮び上がって…」と笑みを浮かべながら自身の経験を説明。
シナリオの段階からチョン・ジニョンは、チョ・ジヌンを主人公にという計画が出来上がっていたというわけだ。
先輩の演技者ではなく、監督のチョン・ジニョンと作業したチョ・ジヌンは「俳優出身の監督なので、私がどこがかゆいのか分かっていらっしゃる。チョン・ジニョン監督にはそれが正確にどんな部分なのかご存じなので、演技をする時にとても楽だ」と明かした。
来月中旬の公開を控え、チョン・ジニョンは最近思うことが多くなったそうだ。
チョン・ジニョンは「この物語が観客の方々にどう響くか分からない。とても慎重な部分だが、これから私が監督をまたできるかどうかは、今は分からない」と述べた。
一方昨年、このような気持ちを経験したスターがいる。映画『未成年』のキム・ユンソク監督だ。
この作品は2人の高校生が両親の不倫の事実を知った後、それぞれの家庭を守るために孤軍奮闘する物語。
キム・ユンソクは演出と脚本、そして主演までなんと1人3役をこなした。
昨年開かれた製作報告会でキム・ユンソクは「俳優兼監督はなるべくしないほうがいいと思う。私は手に負えないことがとても大変だった」と心境を明かした。
それに対し、進行役を務めたタレントのパク・キョンリムは「今日この晴れ舞台でいきなり引退宣言ですか?」とツッコむ場面があった。
劇中、キム・ユンソクの妻役を務めたヨム・ジョンアも撮影が大変だったそうで、本人曰く「撮影初日はとても緊張して震えた。なぜなら監督がモニター越しに私の心まで見抜くような感じだったから」と述べた。
さらに「最初はとても緊張したが、初日を終えてから『あー、むしろこれが短所というより長所が多い現場なんだな』という気持ちがした」と振り返った。
俳優出身の監督による繊細な演出のおかげか、昨年開催されたハワイ国際映画祭でアジア映画界を輝かせた作品に選ばれ、その功績が認められた。
この他にも女優のムン・ソリもすでに3本の短編映画を作った監督だ。
ムン・ソリは2017年『The Running Actress(原題:여배우는 오늘도)』の公開当時、「本当に手作りな感じで仕上げたので、華やかな作品に比べて見栄えしなさそうで恥ずかしかったりもする。しかし小さな映画はそれなりに魅力があるのではないかと思う」と胸を張った。
映画『The Running Actress』は俳優であり、母親と妻の役割を同時に果たしてきた自分の経験談をそのまま盛り込んだ作品だ。
映画『1987、ある闘いの真実』の監督でムン・ソリの夫チャン・ジュナンも特別出演した。
ムン・ソリは「夫は私が好きに映画を作れるように放っておいてくれた。それが一番大きく助けになった。お互いに作品的にはほとんどタッチせず干渉しないほうだ」と笑みを浮かべた。
この3人の他にも、俳優のチョン・ウソンも商業映画の監督デビューを控えている。
初めての長編演出作である『保護者(原題:보호자)』の撮影を先日終えたそうだ。
すでに俳優としてはトップクラスだが、そのポジションに留まらず、映画監督として新たに挑戦したスターたち。その情熱を末永く見守り応援したい。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事