長い空白期を破り、帰ってきたNADA…「私を愛する人は私だけ」
2020年06月25日

ラッパーのNADA(本名/ユン・イェジン)が、長い空白期を破り「My Body」という新曲でカムバックする。このニュースを聞いた時、彼女の新譜のコンセプトは「セクシー」だと予想した人は多いかもしれない。
曲のタイトルや、彼女の十八番であるトゥワーク(低くしゃがんだ体勢で、お尻を動かすダンス)でそのようなイメージを思い浮かべたなら、新曲の歌詞を読んでみてほしい。「誰も私を引きずりおろせないように/他でもない私をより愛したい」、「これからは全部使うよ 私の体に」と叫ぶ。
江南区(カンナムグ)論峴洞(ノニョンドン)で会ったNADAが話題に出したのは、「他人が眺める私の体」ではなく、「私が愛して投資する私の体」だった。
「私が(タイトルを)“My Body”としたとき、スタイル自慢やセックスアピールをする歌詞を予想されたことだろう。実際は、“本当に私の体を愛し、私を健康にするのは私しかいない”というメッセージを伝えた」
こう語った彼女は続けて「“体”という単語は刺激的でもある。“ホームトレーニング”をコンセプトにしたので減量、ダイエットを助長するようなコンセプトだと誤解されるかもしれないが、“健康でいること”を言いたかった」と説明した。
「My Body」のMVでは、NADAとダンサーがランニングマシーンの上でパフォーマンスを繰り広げる。コロナウイルスの影響で、ホームトレーニングを行っていたところ、思い浮かんだコンセプトだという。友人で、名振付師のミナと一緒にトレーニングに行き、ランニングマシーンの上で踊ってみたが、実際にパフォーマンスとして完成させるまでは「ものすごく大変だった」と彼女は明かした。
25日午後6時に公開される「My Body」は、NADAが2018年1月に発表した「Ride」以来、約2年7カ月ぶりとなる新曲だ。 2013年ガールズグループ Wa$$up(ワサップ)としてデビューした彼女は、2016年に出演したラップ競演番組で準優勝した。この番組をきっかけにその実力を知らしめたが、2年半以上の空白期を持った。
前所属事務所と専属契約紛争が勃発したり、自身が運営していた会社が経営難に陥ったりと平坦な芸能生活ではなかった。練習生のレッスンを担った事がきっかけで、同じ方向性を向く現所属事務所と出会い、専属契約を結んだ。こうして音楽活動を再開することになった彼女。
辛い時期を乗り越え、NADAが披露した音楽は、心と体の健康の大事さを力説している。一時は、音楽をやめてテレビショッピングの司会をしようか悩んだりもしたという彼女は、(音楽をやる者としての)プライドを取り戻していった過程をよどみなく話してくれた。
「私が(芸能人として)成功しなければ、“ユン・イェジン”という人の価値も落ちるような気がした。自尊心を失い、まったく違う仕事をしようかという気持ちがわき、すべてをやめて遊んだ。初めて友人や家族、私自身のための時間を送ってみて、私がどれほど自分自身を顧みていなかったかを知った。私を愛する人、私自身を思いやる人は本当に私しかいないと思う。やはり人は休みが必要だと思う」
NADAはトゥワークについても「そういうダンスを踊る自分は恥ずかしくない」とし「私の体を私が使っているのだから、私の主観的な事だと思う。こういうことに対して主観がはっきりしている方だ」と力を込めて述べた。 「トゥワークは私の人生のパートナーのような感じ」と冗談を飛ばした彼女は「これは技術」と豪快に笑ったりもした。
彼女の強さはラップ競演番組で披露した「Nothing」の歌詞からも垣間見ることができる。この曲で彼女は「本当に空けだす時にチャンスは訪れる/無から有を創造してきたんじゃないの」と淡々と歌う。
「大変だった時も“私が歌詞をどのように書いたか”を考えながら自我省察をした。どうやってでも勝ち抜いた。死にそうだと思っても、実際は死んでない」
久しぶりに復帰したぶん、作業にも意欲を見せた。彼女は今年中にミニアルバムも計画していると明かし、南米音楽に挑戦してみたいという思いも述べた。
NADAは最近、YouTubeチャンネル「NA(韓国語で私の意)の代わりに ~NADAが代わりに解決いたします~」を開き、視聴者のお悩み相談を行っている。新曲を聞く人々がどんな考えを持ったら嬉しいかとの質問に、彼女は「ガスライティング」(他人の心理や状況を操作して支配力を強化する行為)を受ける女性の話を聞くたびに、胸が痛いという話を切り出した。
そして「みんなそれぞれの美しさがある」と述べ「自分自身を愛しているなら、本当に良い人が“自分自身を愛する私”を愛してくれるだろうという考えを持ってくれたら嬉しい」と力強く答えた。
