今週公開の映画『私を救わないでください』&『奇々怪々整形水』、人間の希望や闇を描き出す

2020年09月11日

韓国で今週公開される映画2作品をピックアップして紹介する。
4年前大邱(テグ)で母子が遺体で発見された悲劇の実話を基にした映画と、“外見至上主義”を鋭く風刺したスリラーアニメーションが公開される。
「私を救わないでください、どうか…」
いつも「私は大丈夫」と口にする小学生のソンユ(チョ・ソヨン)が主人公を務めるチョン・ヨンギョン監督の映画『私を救わないでください(原題:나를 구하지 마세요)』。
彼女は勉強がよくできる平凡な学生のように見えるが、他の友人たちとうまく付き合うことができない。
借金に悩まされていた父親は自ら命を絶ち、母親(ヤン・ソミン)は昼夜働いても生活苦はますます厳しくなる。
ソンユは母の債務者の元を訪ね、「それならお金を返してくれませんか?母のお金を返してください」と直訴する。
この作品は2016年に大邱で母子が遺体で発見された悲劇の事件からインスピレーションを得て製作された。
貧困や危うい大人たちの生活が、子どもたちの日常をどのように侵食していくのかを、子どもたちの視線で描き出した。
「どうか私を救ってほしい」という悲しい“反語法”に積極的に応えたのは、ソンユに片思いする少年ジョングク(チェ・ロウン)だが、彼を通じて実際の事件とは異なる希望的なメッセージを盛り込んだ。
雰囲気はガラリと変わり、「あなた、どうしてマスクを付けてないの?朝、あなたの顔を見ると不快だって言ったでしょう!」と刺激的なセリフが飛び交うアニメーション映画『奇々怪々整形水(原題:기기괴괴 성형수)』。
外見のせいであらゆる蔑視や差別を受けてきた女性イェジに送られてきた箱。その中には、20分間顔を浸すとセルフ整形ができるという“整形水”が入っていた。
この整形水を通じてイェジは、はたして新しい人生をスタートすることができるだろうか…。
この作品は人気ウェブトゥーンを原作に、“外見至上主義”を風刺したホラー&スリラーアニメーションだ。
演出を務めたチョ・ギョンフン監督は、「人々が持つ“美”の基準や、この基準が、人間に加える暴力が作りだした地獄図を真っ向から描いた映画だとみるのが正しいと思う」と、見どころを伝えた。
これまで海外5か国に販売され、「第44回アヌシー国際アニメーション映画祭」など、12の海外映画祭から招待されている。

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