韓国観光公社、“韓国ロス”の旅行客をおもてなし…上空回航からバーチャルまでアイデアで勝負

2020年09月25日

韓国観光公社が制作した、韓国の主要観光名所を背景に楽しいパンソリの音調と踊りがマッチしたPR映像が、SNS上で熱く盛り上がっている。
ソウル・釜山(プサン)・全州(チョンジュ)の3パターンの映像は、YouTubeやFacebook、TikTokのSNSに公開されてから2か月で合計再生回数が2億回を突破した。
新型コロナウイルス感染症により、疲れた全世界の人々に慰めや笑いを届けたことが好評を得た理由の一つだといわれている。
映像では「#Cheer up the world(がんばってください)、#Meet you later(後ほど会いましょう)」というフレーズで締めくくられ、「アフターコロナ」を約束している。
コロナ禍でこのような非対面のバーチャルな旅行はもちろん、韓国に行きたいがそれを叶えられない観光客たちのために飛行機に乗って済州(チェジュ)の上空をめぐる異色の観光商品まで登場した。
今月19日、台湾の台北空港にはマスク姿で久しぶりの海外旅行に出かける観光客の姿が見られた。韓服を着てチャーター便の前で記念写真を撮るその表情にはときめきでいっぱいの様子だ。
そんな台湾の観光客たちの目的地は済州島。
皆が乗り込んだ機内では、「済州では『歓迎光臨(いらっしゃいませ)』は、『ホンジョオプソエ(標準語ではオソオセヨ)』と言います」などと、済州方言を学ぶイベントが設けられたり、機内食に韓国式のチキンを味う時間が繰り広げられ、ついに済州の上空に到着した。
実はこのツアー、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)近隣の上空を20分間遊覧して再び台湾に戻るという「回航旅行商品」で、販売して4分で売り切れるほど人気が高い。
参加したある女性観光客は「もともと今年ソウルに行こうと思ったが、新型コロナウイルス感染症のためにキャンセルした」としながら、「久しぶりに外出した気分。すごく期待していたし楽しかった」と笑みを浮かべた。
オンラインで旅行地を紹介する非対面形式の「バーチャル旅行」も人気だ。特にミレニアル世代(1981年以降に生まれ2000年以降に成人を迎えた世代)をターゲットにした韓国観光PR映像は、20代から30代までの若い層から爆発的な反応を得ている。
視聴したイギリス人男性は「古いものと最新のものの調和。このすべてを韓国で体験できるようだ」とその魅力を語った。
そして、ドイツ人女性は「クリエイティブで魅力的なので、見る楽しさがある。コロナが終結しまた自由に旅行できたら、本当にぜひ韓国に行きたい!」と願っているという。
この「バーチャル旅行」は、海外旅行への扉が再び開く時に備えて、潜在観光客の誘致に乗り出したコンテンツである。
韓国観光公社のファン・スンヒョン国際観光室長は「韓国を観光の目的地として想定していなかった潜在的な消費者を対象にした」としながら、「今後の観光市場を拡大するのに役立つと考えている」と明らかにした。
「回航旅行」から「バーチャル旅行」まで、長期化する新型コロナウイルス感染症の流行の中で、画期的なアイデアを具現化し、韓国に行きたくてやまない海外の旅行客たちの渇きを癒している。

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