韓国伝統唱劇とギリシャ悲劇の融合「トロイアの女たち」、3年ぶりに上演中

2020年12月04日

韓国の伝統唱劇と古代ギリシャ悲劇の出会い、このなじみのない組み合わせで韓国のみならず、海外でも絶賛された作品が3年ぶりに再び舞台に上る。
韓国国立唱劇団が今月10日までソウル市・国立劇場で上演している唱劇「トロイアの女たち(原題:토로이의 여인들)」は、戦争の痛みで苦しむ女性たちの内面を、韓国の伝統芸能であるパンソリで表現した独特な叙事で話題を集めている。
この作品は、古代ギリシャ悲劇作家エウリピデスの戯曲を伝統唱劇に脚色しながら、パンソリ特有の“恨(ハン)”の情緒を加味している。
特にトロイ戦争の原因となった女“ヘレネ”を男優が演じ、従来の性別描写の構図から脱皮する試みも目を引く。
ヘレネ役を演じているキム·ジュンスは、「女性たちが主導してこの劇を最初から最後までリードしていく。だから僕も公演に参加しながら、女性たちの感情を胸に深く感じようと努力している」と述べた。
2016年の初演以降、ロンドン国際演劇祭やウィーンフェスティバルなど、世界的な舞台に招待され称賛を受けた理由は、韓国を代表する大名唱アン・スクソン(安淑善)が作曲して歌ったパンソリの魅力だった。
既存の演劇が盛り込めなかった人物の内密な情緒を極大化したという点が、欧州でも共感を引き出した。
国立唱劇団のユ·スジョン芸術監督は、「すさまじい悲しみと恨で、ご覧になった観客たちは必ず涙を流し帰って行かれる」と明かした。
今年、パリとニューヨーク公演をすべてキャンセルした国立唱劇団は、8日間の全幕公演後、コンサート形式の特別企画公演も披露することが決定している。

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