クリスマスを控えた劇場に新作映画2本登場…『ジョゼ』、『冬の夜に』
2020年12月10日

韓国でも絶大な人気を誇った日本映画『ジョゼと虎と魚たち』の韓国リメイクバージョンが今週公開を迎える。
50代の夫婦が、若い頃の自分たちに出会う不思議な旅を描いた作品も登場する。
■『ジョゼ(原題:조제)』
足が不自由でいつも一人、本を読みながら自分だけの世界に閉じ込もって生きてきた“ジョゼ”(ハン・ジミン)。彼女の生活に一人の青年“ヨンソク”(ナム・ジュヒョク)が突然入ってくる。
赤の他人だった2人が少しずつ距離を縮めながら、お互いの世界に入り込んでいき、なくてはならない存在になり、そして恋人になり、別れる過程を収めた。
韓国でも好評だった犬童一心監督の2003年の映画『ジョゼと虎と魚たち』をリメイクした作品。
同作品の演出を務めたキム・ジョングァン監督は「難しい宿題だった。原作の重み、時代の変化があり、少し違う道を探し、私たちならではの“ジョゼ”を作ってみようと考えた」と語った。
原作のプロットはそのまま活かし、韓国的な風景と、現代の若者の悩みを収めようとした。
しかし、原作が愛を通した成長を深く描き出した秀作だったのに比べ、本作は美しい愛の風景だけに集中してしまったという点が残念だった。
特に、障害に対する偏見もはつらつと描いた原作のファンならば、典型から抜け出せないヒロインにぎこちなさを感じるだろう。
■『冬の夜に(原題:겨울밤에)』
30年ぶりに春川(チュンチョン)に行った50代の夫婦“ウンジュ”(ソ・ヨンファ)と“フンジュ”(ヤン・フンジュ)。何かを失った彼らの忘れられない“真冬の夜の夢”のような話を描いた。
2人は結婚前、初めて一夜を共にした場所を偶然訪れる事になり、自分たちの若い頃と思われるカップルに出会い、話をするという不思議な体験をすることになる。
過去と現在、現実と夢を行き来する独特な構成で、主人公たちの感情や表情を追っていく旅行のような作品だ。ナント三大陸映画祭(Festival des 3 Continents)のインターナショナル・コンペティション部門「若い審査員賞」を受賞した。
2014年の映画『新しい出発(原題:새출발)』で第15回全州(ジョンジュ)国際映画祭の韓国コンペティション部門大賞を受賞したチャン・ウジン監督の新作でもある。
