「できなくてごめんなさい」…キム・ヘスからH.O.T.まで、スターたちの“お断り”から始まった成長ストーリー
2020年12月25日

“親しき仲にも礼儀あり”ではないが、いくら親しい人の頼みでも断らなければならない状況が誰しもあるだろう。スターたちも同様のようだ。
“特別な理由”でその頼みを断らざるをえなかったスターたちの話をまとめてみた。一体、どんな話があるのだろうか。
映画『国家が破産する日』での韓国銀行通貨政策チーム長を圧倒的なカリスマで観客の視線を虜にした韓国を代表する女優キム・ヘス。
彼女は、1986年に映画『カンボ(原題:깜보)』でデビューするやいなや、特別な存在感を発揮して評論家たちの注目を集めた。
当時若干16歳でナイトクラブの歌手を熱演したことも話題に上ったが、そのキャスティング背景もまさに映画のようだ。
情報番組「芸能街中継」に出演した際にキム・ヘスは「監督が当時私が撮影した紙面広告をご覧になった。写真に写っている顔だけを見て私が成人だと思い、連絡が来て監督にお会いして出演をすることになった」と、“シンデレラストーリー”を明かした。
さらに彼女は、「偶然にまったく準備ができていなかったのに突然デビューすることになった」と述べたが、翌年1987年の「百想芸術大賞」で女性新人賞を受賞する栄誉まで手にした。
キム・ヘスは「演技は話にならなかった」としながら、「当時は子役はいたが、若い俳優が大人の役を演じるケースはあまりなかった。そんな点を評価してくれたようだ」と振り返った。
同作以降も同年代の役より大人の演技に多く挑戦した彼女は、「実は年相応の役の話もたくさん入ってきたこともあったが、大人の役を演じれば未熟だった演技も早く上達すると思った」と、特別な理由があったことを述べた。
その考えのおかげで年齢の限界を越え、より多彩な役柄をこなすことができる“女優キム・ヘス”が培われていったことが分かる。
自分の信念のためキャスティングを断った俳優がもう一人いる。海外でもその実力が認められている世界的な女優キム・ユンジンだ。
映画『密愛』以後、彼女は韓国での活動を中断し、アメリカ進出のため現地でのオーディションに参加した。日本でも人気のあるドラマ「LOST」に出演する経緯などを「芸能街中継」で語っていた。
キム・ユンジンは、ヒロインのケイト役のオーディションでJ・J・エイブラムス監督から 「お前はケイトじゃない」と言われ落ち込んだが、自分にふさわしい配役を作ってくれると聞き、「夢のようだ」と思った。
しかし、期待で胸を膨らませていた彼女は衣装合わせの時、担当チーム長から「あなたの役は夫の召使いのようだ」と言われ、とても驚くこととなった。
キム・ユンジンは、「それですぐエージェントに電話して『この作品はできない、韓国のキャラクターを卑下したら絶対だめだ、この類の作品に私は参加しない』と言った。すると、監督が役柄の説明書からシーズン1のあらすじ、私のキャラクターの未来をすべて見せてくれた」と説明した。
自分が演じる役柄が、ドラマの流れとともに成長していくという話を監督から聞いてから作品に合流した彼女は、ついに「LOST」を通じて韓国俳優としては初めてアメリカのドラマで主演を務めることになった。
また、今もなお多方面で活躍している第一世代K-POPグループのH.O.T.は、過去に“億台”の広告を断ったことがあるという。
バラエティ番組「ハッピートゥゲザー3」に出演したメンバーのムン・ヒジュンとトニー・アンがその裏話を明かした。
トニー・アンは「高価な広告費を支払うとパンのモデルの仕事が入ってきた。当時契約金だけで10億ウォンだった」と切り出した。
メンバーそろって「可能な限り大きな問題がなければやろう」とまずコンテ(撮影台本)を確認してみたら、誰かがパンのコスプレをしてオーブンに入っている絵が見えたそうで、ムン・ヒジュンは「それが僕の役だった」と明かした。ドーナツを腰に巻いてオーブンに入るようにというコンテがあったという。
それを聞いていたMCのユ・ジェソクは「それはかわいいね」とリアクションするが、トニー・アンは「当時の僕たちはとても神秘主義だった」と述べた。
ムン・ヒジュンも「今の僕なら小麦粉まみれになってオーブンにも入り、『ああ暑い、パンが焼けたね!』とがんばって言えるが、その時は神秘主義でなければという気持ちで『これはできない』と…」と、結局オファーは断ったというエピソードを明かした。
シンガーソングライターのキム・ジョハンも過去に断り惜しい思いをした楽曲があるという。ソン・シギョンのデビュー曲「The Road to Me」だ。
キム・ジョハンは、知る人ぞ知るバラードの名曲を歌うことをなぜ断ったのだろうか。音楽番組「ユ・ヒヨルのスケッチブック」に出演した時、彼は「その当時はあの曲がこんなにステキな曲だとは思わなかった」と述べ、注目を集めた。
MCのユ・ヒヨルも「なぜ?」と首をかしげると、キム・ジョハンは「作曲したキム・ヒョンソクさんがデモテープで歌っていたから。それを聞いてすぐに『これはダメだ』と思った」と明かし、爆笑を誘った。
そして、「歌謡祭でシギョンさんが『The Road to Me』を歌っているのを聞きながら、『この歌知ってるんだけど…こんなにいい曲だったの?』と名残惜しい気持ちがよぎった」と裏話を披露した。
番組では名曲を逃した悔しさを紛らわせながらこの曲を披露し、彼ならではのボーカルで魅了してみせた。
理由もそれぞれのスターたちの“お断りストーリー”。たとえ後悔が残る部分が若干あるかもしれないが、その時の最善の選択で成長していった彼らであった。
