イ・ウンミ、「真心が伝わる音楽をもっとやっていきたい」…新曲「今日は最後のように」が好調

2020年12月28日

“私の中に息づくおぼろげな長年の夢の数々が/いつの間にか私の目の前に/向かい合うその日まで/間違いなくまた与えられた日を生きていく/今日がまるで最後であるかのように”
“裸足のディーバ”として人気のイ・ウンミが淡々と聞かせるこの歌詞は、まるで彼女の物語のようでもあり、我々皆の物語のようでもある。
昨年音楽活動30周年を迎えたイ・ウンミが、今月11日にリリースしたシングル「今日は最後のように(原題:오늘을 마지막처럼)」のワンフレーズだ。
最近、インタビューに応じたイ・ウンミは「私がそんな歌詞を表現することができる年齢になったようだ」と述べた。
また、「私は(数え年で)55歳で、30年少し音楽をしているが、私が望んでいたことと叶えた夢のギャップは、すべての人が同じく感じるように、ミュージシャンだからといって実は違わない。私も叶えられなかったことに対する渇きのようなものが常に残っている」と付け加えた。
いつもステージの上で生きてきたために公演会場の正面から入ったことがないという彼女にとっても、毎日の暮らしに耐え抜く数多くの人々にとっても、“休む間もなく流れる川のように/本当に平凡に生きるのは/この世の中ほど難しい”と感じることだ。
彼女の表現を借りれば、“人生は決してそんなに異なる波形を持っていない”と共感するようになる。30年間リスナーたちを慰めてきた“声の力”でもある。
「今日は最後のように」はピアニストのイルマが作曲と演奏に参加したことも目を引く。曲全般に流れるピアノの旋律が、イ・ウンミのアピール力のあるボーカルと出会い、さらに濃い感情のラインを醸し出す。
イ・ウンミが進行するラジオ番組に今年5月、イルマがゲスト出演し作業が実現した。イ・ウンミは「その日あれこれと話を交わし、『手遅れになる前に一緒に作業できたらすごくいいのでは』と話をしたが、イルマさんが本当に1か月くらいでこの曲を送ってきた」と述べた。
「今日は最後のように」は昨年9月にリリースした「It was Love」や「昨日の昼(原題:어제 낮)」以来、約1年3か月ぶりの新曲。
その間、新型コロナウイルス感染症が全世界を襲った。観客と呼吸しながらエネルギーを得てきた芸術家たちが皆そうであるように、イ・ウンミにとってもパンデミック時代は容易ではなかった。
約30年の間、千回あまりの公演記録を立てたイ・ウンミだが、今年は年初のアメリカ公演を最後にステージに立つことができなくなった。彼女は「30年近く一緒にいるバンドがいるが、その仲間たちがステージに立てられない挫折感をそばで目の当たりにし、私もとてもつらい」と述べた。
また、「公演の雰囲気や完成度を知ると、アンタクト(非対面)には快くうまく没入できない。観客たちと一緒に過ごしたその時間の共有や呼吸が一人でやることとはあまりにも違うので。」と続けた。
そして、「なので早く(コロナの状況が)解消されたらと思う。今回の機会を通じて、私たちの生き方についても、一度振り返ってみなければならないようだ」とも明かした。
最近は少し変わった“窓口”を通じて、イ・ウンミに会うことができる。トロットオーディション番組の審査員として参加している。
バラードナンバーで愛されてきた彼女が、トロットのオーディション番組の審査員として乗り出したことが異彩を放つ。
この番組は、ジンソンのような正統派トロット歌手だけでなく、ミュージカル音楽監督のパク・カリン、プロデューサーのキム・ヒョンチョル、作詞家のイ・ゴヌ、作曲家のパク・ヒョヌとチョン・ギョンチョン、作曲デュオ「アルゴボニホンスサンテ(韓国語で“実は昏睡状態”の意味)」など審査員構成が多彩だ。
イ・ウンミは、「トロットの新しい面を作り出すことができる人々を選びたいために、さまざまな視点が必要だというのが(制作スタッフの)意見だった」とし、「それなら私が役に立つ部分があると思った」と伝えた。
彼女がトリオ「Thebless」の「旅路(原題:여로)」のステージに涙を流す姿が最近話題にもなった。
「この方々も音楽の中に真心を投影し、そのステージが終わるやいなや目頭を熱くし、そんなことがお互いに共感となり…。私もステージに立つパフォーマーなので、そういうことがうまく伝わったらと思う」と述べた。
来年初旬にはまた別の新曲も披露できそうだという彼女は「2020年を過ごしながら一番多く思ったことは“共感”」だとし、「真心が伝わる音楽をやりたいと、今年1年さらに思うようになった」と力説した。
そして、「多くの方がもっと気楽にその真心を共感できたら、私の音楽がそのように変化してほしいというのが、30年近く皆さんのそばにいた人間(イ・ウンミ自身)の“最後の望み”なので…。」と心境を語った。
さらに、「現実が息苦しくつらい時、誰でも美しい旋律ひとつでしばしそれを忘れる時がある。そういうことに少しでも力になれれば幸いだという思い、そんな音楽の数々を作ることに集中するようになると思う」と明かした。

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