ポン・ジュノ監督 「コロナは消えて映画は戻ってくる」

2021年01月06日

「多くの人々が我々は以前の世界に戻ることはできないだろうと口にするが、それは大げさだ。友人たちに私はいつも同じことを言う。コロナは消え、映画は戻ってくるだろうと」
新型コロナウイルス感染症の大流行により映画人たちは昨年、これまで以上に落胆と失意に陥った日々を送らなければならなかったが、ポン・ジュノ監督は「コロナはまもなく一歩後退すると確信している」と、希望の綱を放さなかった。
映画『パラサイト 半地下の家族』で2019年5月にフランスのカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したのに続き、2020年2月、アメリカのアカデミー賞授賞式で作品賞をはじめとする4冠を獲得したポン・ジュノ監督は、スペインの日刊紙「エル・ムンド」とのインタビューで「時々、自分があまりにも楽観的で驚くことがある」と、このように明らかにした。
ソウルからリモートで行われたインタビューでポン監督は、韓国の大衆に自身の名前を印象付けた映画『殺人の追憶』(2003)で素材にした華城(ファソン)連続殺人事件の真犯人が特定された時、どう思ったかという質問に、「新聞で彼の顔を見た時、とても不思議だった」と打ち明けた。
1986年から1991年まで、京畿道(キョンギド)の華城一帯で発生した殺人事件を映画化したポン監督は、刑事、記者、被害者家族たちなど、事件に関連したすべての人々に会ったが、いざ最も聞きたいことが多かった犯人だけは唯一インタビューできなかったからだという。
喜劇と悲劇が共存し冗談と侮辱の境界を歩く作品については、すべてが曖昧だと語り、実際の性格はどうかと尋ねられると「恥ずかしがり屋で優柔不断だ」と自分を描写した。
それとともに「何をどうすればいいか選択するのは難しいが、自分が持っているこのような永久的な難題が自分の映画の中にも投影されるのではないかと考えている」と説明した。
ポン監督は「夜遅くまで文を書いていると背中が痛くなって、その苦痛が消えない時は恐ろしさを感じるが、家で映画を観ると、特に一緒に作業したすべての人の名前が出てくるエンディングクレジットを見ると、楽になる」と述べた。
昨年最も印象深い場面としては、アメリカのカルフォルニアとオーストラリアで発生した大型火災を挙げた。
ポン監督は“自然が人類に復讐することが可能なのか?”と思うほど、「炎がすべてを飲み込む場面を見るだけで恐怖に陥る」と説明した。

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