キム・ヒャンギ、映画『子ども』で演じたアヨンは「私と似ている、いつもほのかに“香る”俳優でいたい」

2021年02月05日

女優のキム・ヒャンギが映画『子ども(原題:아이)』で観客たちに重厚な響きを伝える。
『子ども』で、保護終了(保護施設を出て自立し、法的制度のもとで保護が終了した)児童“アヨン”を演じた女優のキム・ヒャンギ。
4日のリモートインタビューでは、「私と似たところがあった」と、自身が演じたキャラクターに対する愛情を示した。
同映画は、児童学科卒業班の“アヨン”が、生後6か月になった息子をひとりで育てるシングルマザー“ヨンチェ(リュ・ヒョンギョン)”にベビーシッターとして出会ったことで繰り広げられる物語を描く。
キム・ヒャンギは周りの環境は異なるが、アヨンが自分ととても似ていると述べた。そのためか、シナリオを読む時、アヨンのセリフや行動に「なぜ?」という疑問が湧かず、すらすらと読み進んだという。
アヨンはなかなか感情を表に出さないが、誰よりも生活力が強い人物だ。
キム・ヒャンギは、「アヨンは強靭で、自分の人生を誰より懸命に生きているが、本人の努力では埋められない心の空白があるため、基本的に自己防衛心があるようだ」と、キャラクターに対する解釈を明かした。
そして、「アヨンは他人と感情を共有し、それを表現する部分において苦手で、本人が思う安定した枠の中から抜け出さない選択をしようとしている」とし、「そんなアヨンがヨンチェに出会い、感情を共有してみようと努力する過程が映画に盛り込まれた」と付け加えた。
感情を噴出しない内面の演技がさらに難しいものだが、キム・ヒャンギはこれに先立ち、映画『神と共に 第一章:罪と罰』(2017)、『無垢なる証人』(2018)などの作品で、自身の年齢より円熟した演技で好評を得た。デビュー作である『マウミ…』(2006)で観客たちから愛された“子役俳優”のレッテルから脱して久しい。
何よりキム・ヒャンギは社会問題を露呈する作品に出演し、重みのあるメッセージを伝えてきた。『子ども』もシングルマザー、保護終了児童などの社会的弱者に対する温かな視線を盛り込んでいる。
キム・ヒャンギは、「作品を選ぶ前から、社会的な話題に関心があったというよりは、作品を通じてそれに触れ、知ることになる部分が多い」と述べた。
また、「キャラクターの魅力やメッセージ、伝え方などに面白味を感じたら挑戦してみたいと思っているが、そんな作品の数々がありがたいことによい意味を込めている場合が多かった」と、照れくさそうに笑みを浮かべた。
そして、「『子ども』は、どんな人であれ愛されることができるというメッセージを盛り込んでいる」とし、「最近は他人に関心を持つことが容易ではないが、関心を持つ方法も痛ましく見つめる視線ではなく、問題を問題として認識できることが重要なようだ」と述べた。
キム・ヒャンギはまた、『子ども』を撮影しながら女性に対する社会的観念について衝撃的な経験もしたという。映画に登場する人物は主演はもちろん、助演まで大部分が女性だ。
彼女は、「シナリオを読み、教授役は男性だと思っていたが、監督が女性だとおっしゃって、『私はなぜ男性だと思ったのだろうか』という疑問が沸いた」とし、「私も知らないうちに抱いていた考えを変えるようになった瞬間だったので衝撃だった」と打ち明けた。
キム・ヒャンギは、“これからなりたい俳優”としての姿を尋ねると、「“人香萬里(人の香りは万里も行く)”という言葉が好きだ」とし、「私の名前が“ヒャンギ”でもあるが、周りにいつもほのかに残っている俳優になりたい」と照れくさそうに述べた。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事