OYHN、20年来のバンドPiaのボーカルからソロシンガーに変身…「より身近になった音楽を聞いてほしい」

2021年03月15日

「カフェに座っていると、静かな曲がたくさん流れてくる。耳に刺さるような気になる曲ではなく、『あれっ、さっき聞いた曲、良いな…』と気軽に聞き流せる曲になればと思った」
シンガーソングライターのOYHNが、受話器越しに説明した。
今月7日にシングル「Day and Night」をリリースしたOYHNは大衆にまだなじみのない名前だ。
しかし彼の本名を聞けば、多くのロック音楽ファンたちは目を見張るかもしれない。
彼は約20年間活動し、韓国ロックに著しい足跡を残したバンド「Pia(彼我)」のボーカル、オク・ヨハンだからだ。
彼が2019年のバンド解散後、最近ソロシンガーソングライターとして戻ってきた。
OYHNの音楽には彼が以前ステージで披露していた雄叫びや強烈なロックサウンドはない。
しかしさらに個人的な感性やリスナーを自然に包み込むような安らぎが盛り込まれた。
活動名は彼の名前“オク・ヨハン(Ok Yo Han)”の英語のスペル“OYH”から名付けた。
最近電話インタビューを通じて会ったOYHNは「Piaが“君と僕”という意味から始まり、すべてが宇宙的だという“宇宙観”を自分たちなりに作ったとするなら、(ソロシンガーソングライターとしての音楽は)間違いなくその正反対にいる。非常に小さくささやかな感性」だと説明した。
「ロックボーカルに特化した人ではなく、ごく平凡な人」だという彼は、「僕の別の姿を適当な時期に適当な姿でお見せしたかったのがソロ活動の最大の理由」だと述べた。
バンド解散後1年ほど気持ちの整理をしながら“自分とは何か”と考え、個人的に作業してきた楽曲の数々を音源としてリリースし始めた。
最近にリリースされた「Day and Night」は「Copenhagen」や「WELL」に続く3番目のシングルで、懐かしさをおぼろげながらも淡々と歌ったのが特徴だ。
彼は「レトロな感性を表現してみたかった」とし、フランスの女優ソフィー・マルソー主演の映画『ラ・ブーム』からインスピレーションを受けたと説明した。
そのため映画の主人公の名前ヴィック(Vic)がこの楽曲のデモタイトルでもあった。
ソロシンガーソングライターOYHNの始まりを知らせたシングル「Copenhagen」は昨年12月に発売された。
コペンハーゲン(Copenhagen)は北欧旅行で彼が得た癒しを象徴する都市。
OYHNは「どんな旅行先でも慣れる頃には、韓国で僕が持っていた悩みに対して、意外な安らぎや答えを得ており、『人生って大したことはない』と思うようになっている。韓国にもありそうな街を歩いていた時、ある瞬間、僕が本当に癒されていると感じたこともあった。ある意味、総体的な僕の人生に関する楽曲だといえる」と語った。
彼は「(周りのミュージシャンたちが)妥協したという感じよりは、新しいステキな音楽、新鮮な音楽を選択したと思ってくれた時が一番嬉しかった」と述べた。
彼が所属していたPiaは1998年に釜山(プサン)で結成したオルタナティブ・メタルバンドで、爆発的なエネルギーと叙情性が共存する音楽を披露し愛された。
2012年には音楽番組「バンドサバイバル!TOPバンド」で優勝したりもした。
しかし韓国だけでなく世界的にもロックミュージックが後退する中、Piaは結局2019年に解散を選択した。
当時は解散を惜しむ声がロックファンたちにも広がった。
OYHNは「人間なので後悔したことを仕方なく思い出してしまうこともあるが、僕は友人たちと一緒に過ごしていた20年の時間がとても誇らしい」とし、「Piaはよい思い出であり、そんな面で僕は非常にラッキーだったとも思う」と述べた。
彼は次の作業にEP(ミニアルバム)も準備している。
リスナーたちに伝えたい言葉を尋ねると彼は「だいぶこじんまりして身近になった音楽をやっているし、それを気軽に穏やかに受け止めてほしい」と述べた。

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