ペ・ジョンナム、ワイルドなルックスの中に温かい人柄…その“ギャップ”の魅力に迫る
2021年06月04日

モデルとしてデビューし、最近バラエティ番組はもちろん、ドラマや映画で俳優としても大活躍中のペ・ジョンナム。
その濃い顔立ちやワイルドな魅力はもちろん、実際普段の生活ではどんな姿なのだろうか。
優れたファッション感覚と親近感のある慶尚道(キョンサンド)の方言という、一見不釣り合いに見える2つの組み合わせでバラエティの人気者になった男、ペ・ジョンナム。
その人気を証明するかのように、2018年のKBS芸能大賞では 「ホットイシュー芸能人賞」を受賞した。
授賞式では「ありがたい。いつも芸能大賞を見ていたが、この場に来るとは夢にも思わなかった。今後、視聴者の皆さんに少しでも笑いと幸せをお届けできるように努力する」と胸いっぱいの感想を明かした。
翌年開催された「2019F/Wソウルファッションウィーク」では、ベテランモデルらしく、“笑いなし”のランウェイで圧倒的存在感を放った。
今では誰よりもファッションショーが板についているが、実はモデルを夢見ていたわけではないそうだ。
「リアルバラエティ~1%の友情」にアン・ジョンファンとともに出演した彼は、「母方の祖母が幼い頃僕を育ててくれた。中学校の時の夢は、家にトイレがあることだった」と率直な告白が話題を呼んだ。さらに「若くから工場に就職した。本当に仕事がきつくて徹夜勤務や週末勤務を全部こなして、月に百十数万ウォン稼いだ。鉄の塊などをたくさん運んだので、腰が完全にやられた」と苦労を明かした。
思わぬ怪我で工場を辞めた後、釜山(プサン)のある衣料品店で働き始めた彼は、モデル出身の先輩キム・ミンジュンの推薦で、遅い年齢でモデル界入りを果たした。
しかし177cmというファッションモデルにしては身長がやや低い彼に、自分の作品を着せようとするデザイナーはいなかったそうだ。
バラエティ番組「ハッピートゥゲザー3」にゲスト出演した際には、過去にカン・ドンウォンのスタイリストを務めていたことが明かされ、注目を浴びた。
ペ・ジョンナムは「最初にモデルを始めた時、カン・ドンウォンさんと同じ事務所にいた。その時は家がなくて 宿舎生活をしていた。僕はあまり仕事がなかったし、その時カン・ドンウォンさんはトップクラスのモデル。同じ事務所だし僕は仕事がないから副業としてスタイリストもしていた」と当時を振り返った。
そうして仕事を諦めようとしていた時、人生を変えるチャンスが2002年に訪れた。韓国の紳士服を代表するデザイナーのソン・ジオ氏に抜擢されたのだ。
ペ・ジョンナムの第一印象はどうだったのか。ソン・ジオ氏は「背がとても低くて、でも何か強いインパクトを持っていた。しかも小顔なので、『おー、カッコいいな。一度歩いてみよう』というと、強い性格の持ち主だから、力んで歩いていた。ブルース・リーのように。そんな思い出が残っている。第一印象は…とてもかわいかった」と笑みを浮かべた。
その後、モデルとしてうなぎ上りに成長した彼だが、それで満足しなかった。
彼自身も「モデルという職業はただ歩くだけでなく、感情がたくさん必要。雑誌もそう。ドラマタイプのMVにたくさん出演したら『すごく面白い』と思った」と、演技挑戦に乗り出したきっかけを明かした。
映画『仮面舞踏会(原題:가면 무도회)』では女装までしてみせた。インタビューでペ・ジョンナムは「これまでの僕のイメージを一新することができる、そんな役だったから。僕にとっては本当にそれが一番重要だった」とこの役を演じることになった経緯を明かした。
このように惜しみしない変身の末、ついに大衆の注目を集めた。今は俳優と言われても違和感がないほど旺盛な活動を見せている。
「探検バラエティ~そこはどこ??」では、自身の情熱に追いつくことができない軟弱な体力が公開され笑いを誘ったりもした。
「ハッピートゥゲザー3」で番組レギュラーとともにゲスト出演した際に、共演者のチョ・セホから「チ・ジニ隊長が『4kmだけ歩いても十分だ』と言った時、ジョンナムさんは『兄さん、10km行きましょう!』と気合十分だったが、言っておいて200m歩いたら「足首が痛い…』とすぐギブアップしていた」と暴露された。
体力は足りないが、周りの人を気遣う気持ちはあふれている。
奥地で苦労する仲間たちのために、食事担当として出発前に食材を自分で用意し、厳しい旅程の中でも重い荷物を離さなかった。
このように他人を第一に考える彼の性格がうかがえるエピソードがもう一つある。2012年7月に映画『ベルリンファイル』の撮影を終えて帰宅途中、不審者と遭遇した人の叫び声を聞いたペ・ジョンナム。
彼は、「タクシーの強盗を捕まえた。表彰状をもらった。父のような年齢のタクシー運転手さんがあまりにも焦って『タクシー強盗だ!』と言うので、マネージャーに『車を回せ!』と言って追いかけた」と、その時の様子を説明した。
一歩間違えれば危険な状況が起こる可能性もあったが、本当に勇気のある行動だ。強い印象の中に秘められた人間的な彼の魅力が、人々の心まで捕らえたのだろう。
ペ・ジョンナムは「欲張らず、偽ることとのない姿勢で、これまでと同じように少しずつ一歩一歩学びながらそうやって生きていきたい」と今後の抱負を語った。
今まで叶えてきたものより、これから見せるものがはるかに多いペ・ジョンナム。彼の輝く未来に期待したい。
