映画『散らばった夜』&『19』、若手女性監督たちが描き出す10代の少女と家、そして家族の物語

2021年06月21日

まだ子どもから脱せない10歳と、まもなく成人になる19歳の少女、そして彼女たちの複雑な家庭と家族の物語を、オーバーにすることなく繊細に描いた映画2本が相次ぎ公開される。
映画『散らばった夜(原題:흩어진 밤)』と『19(原題:열아홉)』は、選択できないが、まず属することになる“家族”の中で、傷つき遠ざけながらも、断ち切ることができない関係を10代の少女たちの視線で描き出す。
2本はいずれも若い女性監督たちのデビュー作であり、全州(チョンジュ)国際映画祭で披露された作品。
■『散らばった夜』
先に公開される同作品は、離婚を控えた家族の物語。
人気英語講師の母親と博物館学芸員の父親は仲が良くなく、すでに別居している状態で、父親は一週間に一度会うかどうかだ。中学生の兄ジンホは母親と一緒に暮らしたくて勉強に専念する。
末っ子である10歳のスミンは、そのまま4人で一緒に暮らしたいと思っており、なぜ両親がまた仲良くできないのか理解ができない。しかし、母親と父親が離婚することになれば、誰と一緒に暮らすかを決めなければならない。
スミンは中学生になってから学ぶ数学の「場合の数」に、離れ離れになる家族を入れてみる。
スミン役を担ったのは、2019年全州(チョンジュ)国際映画祭で俳優賞を受賞したムン・スンア。彼女は、自然な演技で演劇舞台や独立映画に立ち、経験豊富なベテラン俳優たちを圧倒した。
昨年公開されたホン・ウィジョン監督の映画『音もなく(原題:소리도 없이)』では、誘拐された女の子チョヒ役を演じ、一躍有名になった。
一方、壇国(タングク)大学の映画コンテンツ専門大学院の同期であるキム・ソルとイ・ジヒョン監督はデビュー作となるこの作品で、全州国際映画祭の韓国コンペティション部門で大賞を受賞。それから2年の時を経て、ようやく公開されることになった。公開日は今月で、レーティングはない。
■『19』
母親さえいなくなれば、1人で音楽をやりながら自由に暮らせると思っていたある日、家に帰ってきたソジョン(ソン・ヨンジュ)は吐血したまま息絶えている母親と出くわす。
父親と暮らすことになるかも、アパートから追い出されるかもと不安になったソジョンは、浴槽に母親を隠し、そのまま危うい独り暮らしを始める。
おぞましい秘密を抱えた古く狭い賃貸アパートは、灰色。しかし、イヤフォンを付けて音楽を聴く時や、現場実習で行った工場で出会ったソンヒョン(チョン・テソン)と音楽を通じて親しくなった時は、多彩な色の夢を見る。
ソジョンの独り暮らしは周りの大人たちの無関心によりかろうじて続けられるが、お互いに似ていると親しくなったソンヒョンが訪れると、その生活は揺らいでいく。
韓国芸術総合学校出身のウ・ギョンヒ監督の長編デビュー作。今月30日に公開され、R15指定だ。

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