ポン・ジュノ監督、カンヌ映画祭のティーチインに参加…「劇場の権威は揺るがない」
2021年07月08日

フランスの第74回カンヌ国際映画祭の開幕宣言をしたポン・ジュノ監督が現地時間7日、観客の質問に答えるティーチインに参加し、ストリーミングプラットフォームが普及してきても「劇場の権威は揺るがない」と述べた。
ポン監督は「より手軽に映画に触れることができるという点で、ストリーミングも映画を見る良い方法」だとしながらも「映画を作る者として、劇場を大切にせざるをえない」と語った。
彼は「(映画を劇場以外の場所で見ると)停止ボタンを押すことができる。しかし劇場は、監督が作った2時間のリズムという1つの時間の塊が存在している」と強調。
Netflixのオリジナル映画『アイリッシュマン』を作ったアメリカの映画監督マーティン・スコセッシは、主治医に新作を見たか聞いたところ、「1日に15分ずつ見ていて、今1週間目だ」という“笑えるが悲しい”返事をもらったとのエピソードを紹介した。
ポン監督は「このような部分が、ストリーミングの本当に残念な部分」としながらも、すべてのスタジオから制作を拒否された『アイリッシュマン』は、Netflixのサポートがなければ、日の目を見ることは難しかっただろうと説明。
続けて「映画『オクジャ』も同じ。あちこちで断られたが、Netflixは全面的に支援してくれ、監督に100%の統制権を与えてくれた。妙に矛盾する時がある」と付け加えた。
ポン監督は、映画『オクジャ』でカンヌ映画祭のコンペティション部門に初めて進出したが、当時、劇場映画ではない、ストリーミング映画がカンヌ映画祭に招待されたことについて議論が起こった。結局2018年からNetflixのオリジナル映画をカンヌ映画祭で見ることはなくなった。
2019年の映画『パラサイト 半地下の家族』でパルムドールを受賞したポン監督は6日、名誉パルムドールを受賞したアメリカの女優ジョディ・フォスターと、それを授与したスペインの映画監督ペドロ・アルモドバル、今回の映画祭の審査委員であるアメリカの映画監督スパイク・リーとともに映画祭の開幕を宣言した。
