映画『非常宣言』、カンヌ映画祭で熱烈スタンディングオベーション…随所に沸く拍手と笑いで一体感楽しむ
2021年07月19日

「第74回カンヌ国際映画祭」の閉幕を前日に控えた16日(現地時間)の夜10時15分。メイン会場「パレ·デ·フェスティバル」のリュミエール大劇場の2000席を超える座席が満席になった。
カンヌ映画祭が非コンペティション部門に招待したハン・ジェリム監督の新作『非常宣言(原題:비상선언)』を観るために集まった観客たちは、日付が変わっても映画が幕を下ろす時まで、147分間ともに一体感を楽しんだ。
ハン監督や、主演を務めた俳優のソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イム・シワン(ZE:A)がレッドカーペットに姿を現すと、客席からは拍手が沸き、その熱気は4人が劇場に入場するまで続いた。
ポン・ジュノ監督が2019年の映画『パラサイト 半地下の家族』でカンヌ映画祭の最高賞“パルムドール”を受賞するのに大きく貢献したソン・ガンホがスクリーンに映ると、ひときわ歓声が大きくなった。
映画は、一度離陸したら何が起こっても決して逃げることができない飛行機の中で発生した、前例のない危機を対処していく物語。
ハワイ・ホノルルに向かう旅客機の中の大混乱と、なんとかこれを対処しようとする地上での孤軍奮闘を、あらゆる角度から描いた。
事件の顛末を明らかにし、突破口を切り開くために汗水流す中、ベテラン刑事インホ(ソン・ガンホ)の次々と出る捨てゼリフが、観客の笑いを何度も誘った。
一体、次のシーンでどんなことが起こるのか、緊張感が最高潮に達しながら、一瞬にしてその緊張感から解放された時は拍手の音が続けざまに出た。
映画が終わりスクリーンに制作陣のクレジットが登場すると、客席から拍手や口笛の音が聞こえてきた。劇場に再び照明が付くと、観客たちは席から立ち上がり、割れるような拍手を送った。
一階で映画を鑑賞した人たちがハン監督や俳優たちの座席に近づき、携帯電話で写真を撮ったり、動画を撮ったりしながらその瞬間を記念に残した。
歓声を後にマイクを握ったハン監督は、「初めてリュミエール大劇場に来たが、シーンごとに手を叩き、映画を一緒に楽しむ姿を見てとても幸せだった」と感想を明かした。
英語で「とても緊張している」と切り出したイム・シワンは、一緒に作品を作った“素晴らしい先輩方”に尊敬の意を表し、「ただこの夜を楽しみたい」と述べた。
イ・ビョンホンは「世界的パンデミックの中、立派な劇場で一緒に映画を観るのはどれくらいぶりかと思うと、映画を観ている間ずっと不思議な気持ちだった」とし、「このようないい経験をすることができて、とても光栄で感動的」だと伝えた。
今回カンヌ映画祭のコンペティション部門の審査委員でもあるソン・ガンホは、「同時間帯に上映された別の作品を審査したために、映画を一緒に鑑賞することができなかった」とし、「ソウルに帰って必ず観る」と冗談を飛ばした。
ソン・ガンホが「観客たちが映画を楽しくご覧になったか分からない」と述べると、客席からはある観客が韓国語で「面白かったです(재밌었어요)」と大きく叫んだりもした。
カンヌ映画祭側はコンペティション部門・非コンペティション部門いずれも記者会見の場を設けてきたが、今年は新型コロナウイルス感染症の大流行のため、コンペティション部門でのみ会見を開いた。
