ソンミ(元Wonder Girls)、ゾンビと銃撃戦を繰り広げカムバック…新譜『1/6』で悩み発散する“自分らしさ”
2021年08月10日

ハイティーン映画のセットのようなDVDショップで、歌手のソンミ(元Wonder Girls)がゾンビたちと銃撃戦を繰り広げる。巧みな身のこなしでゾンビたちに向かって弾丸を飛ばす姿がハンパない。
これはソンミが3年ぶりにリリースするニューミニアルバム『1/6』のタイトル曲「You can't sit with us」のMVのワンシーン。
「私がこれまで披露してきた音楽の延長線。もっとハツラツとしていて、軽快でライトな中にも“ソンミらしさ”とは何かと、とても悩んだ。ゾンビの群れと乱闘劇を起こすソンミが面白いと思った」
ソンミはオンライン記者懇談会で「武術監督の見事な指導やゾンビ役を担ってくださった方々の熱演のおかげ」と謙遜し、「私が“パン”と撃てば、本当にカッコよく飛んで行ってくださって、おかげでステキなアクションシークエンスが完成された。楽しい挑戦だった」と笑みを浮かべた。
ゾンビたちとの銃撃戦は人気ドラマで熱演を繰り広げた武術チーム「ボーンスタンド(BORN STUNT)」とともに飾った。ソンミも実際にアクショントレーニングを受けながら撮影を準備した。彼女は「短いシーンだったが体力が本当にたくさん必要だった」とし、「初めて試みるアクションだったが、つらいというよりは楽しい気持ちが大きかった」と伝えた。
2000年代序盤の雰囲気を視覚的なモチーフで生かしたというMVには、ハツラツとしていながらも、あえてどこか古臭い雰囲気が盛り込まれた。ビートも145bpmとスピード感がある。2ndミニアルバム『WARNING』以来、多様な楽曲を通じて内面を率直に表現してきた彼女が、少し肩の荷を下ろしたように見える。
今回のアルバム全体のタイトルであり、収録曲のタイトルでもある「1/6」は、「重力が6分の1の月では心の重さも6分の1に軽くなるのだろうか」という疑問から始まった。
ソンミは「前回の作品『TAIL』(デジタルシングル)で強い印象を与えたとしたら、今度はもう少し肩の力を抜いて自由な姿をお見せしたかった」とし、「無気力で疲れた人々に、このアルバムの楽曲を通して少しでも楽しさと励ましを届けたいと思った」と述べた。
「特に最近、皆さんが本当にわずらわしさや心配事を抱えて生きているのではと思う。それで『1/6』の歌詞を書いた時、私の話のようでもあり、『これはみんなの話になるかも』という気持ちになった。ものすごく胸に込み上げるものがあった」
新譜発売とともに、メタバース(Metaverse、ネット上に形成される仮想三次元空間)やXR(現実空間+仮想世界の拡張現実)を融合したカムバックショーを開いたのも注目を浴びた。最近はアバターアプリ「ZEPETO」でプロモーションを繰り広げたりもした。
ソンミは「空間の制約がないため、視覚的に豊かな見どころを提供できるという点がXRを通じた公演の最大の魅力」だと挙げた。
2007年にガールズグループWonder Girlsとしてデビューしたソンミの芸能生活も15年目。ソロ歌手として乗り出してからいつの間にか9年がたった。
「Gashina」、「LALALAY」、「Siren」、「pporappippam」など自身の個性を丸ごと溶かし出したオリジナリティあふれる音楽で、“ソンミポップ”という冠を手にした彼女は、後輩女性ソロ歌手たちのロールモデルにも挙げられる。ソンミは「今もなお私を待ってくださり、期待してくださる方々が多いようで、本当にありがたい気持ち」だと述べた。
自身をロールモデルにする後輩たちにどんな言葉をかけてあげたいかという質問には、「自分だけの物語を作ればいい」とアドバイスをした。
「音楽の中で表現できるビジュアルコンセプトは明らかに限界があるが、どんな話をするかは限界がないと思う。そして自分自身が何をする時に一番自信が湧くのか、すすんで振り返ってみてと言ってあげたい」
最近はオーデション番組で審査委員として参加したり、メンター(指導役)に乗り出したりするなど活動の幅を広げた。
審査委員やメンターとして活動しながら感じたことを尋ねると、「私も完ぺきでない人間でアーティストであるために、年齢や経験から離れ、自分を振り返る瞬間がさらに増えた」と述べた。
今年、数え年で30歳となったソンミ(5月2日生まれ)は今年2月に「TAIL」や「What The Flower」が収録されたシングルの発売当時、「私の30代の活動で第一歩なので意味が大きい」と述べたことがある。身をもって経験した30歳はどうだろう。
彼女は「あまり実感が湧かず、むしろ戸惑っている」と笑みを浮かべ、「まだ大人ではないような気がしながらも、一方では『これからもっとたくさんのことを挑戦できる』という自信もある」と明かした。
