『夏時間』や『サムジンカンパニー1995』など、男女平等の考えに優れた作品「ベクデル・チョイス10」に選定
2021年08月17日

映画の中の男女同権を判断する“ベクデル・テスト(Bechdel Test)”を通過した韓国映画10本が選ばれた。
韓国映画監督組合(Directors Guild of Korea、DGK)は、昨年7月から今年6月までに公開された作品のうち、ベクデル・テストを含む男女平等を評価する基準を満たした作品を「ベクデル・チョイス10」に選定し、17日に発表した。
選定作品は『69歳』、『私は私を解雇しない(原題:나는 나를 해고하지 않는다)』、『夏時間』、『私が死んだ日(原題:내가 죽던 날)』、『ディーバ(原題:디바)』、『光と鉄(原題:빛과 철)』、『サムジンカンパニー1995』、『女高怪談 六番目の話:母校(原題:여고괴담 여섯번째 이야기 : 모교)』、『ザ・コール』、『一人暮らしの人々(原題:혼자 사는 사람들)』の10作品。
ベクデル・テストはアメリカの女性漫画家であり、自身がレズビアンであることをカミングアウトしたアリソン・ベクデル(Alison Bechdel)が、1985年に考案した映画の男女同権を測定する基準。映画の中で、女性がどれくらいの頻度で主導的キャラクターとして登場するのかを評価するのに活用されてきた。
映画の中に名前を持つ女性キャラクターが少なくとも2人登場し、彼女たちがお互いに話し合い、その対話の素材やテーマが男性キャラクターに対するものでなければならないという基準をもつ。
韓国映画監督組合はベクデル・テストの3つの条件に、現代社会が求める4つの基準をプラスし、計7つの判断基準で作品を評価した。
追加された基準は監督、制作者、シナリオ作家、撮影監督のうち1人以上が女性映画関係者でなければならず、女性の単独主人公の映画であったり、男性と女性の主人公の役柄の比重が同等であったりしなければならないというもの。また女性キャラクターがステレオタイプで表現されてはならず、少数者に対する憎悪や差別的視線を盛り込んでもならない。
監督や俳優、女性学者などで構成された審査委員は、「7つの基準をすべて通過できる作品が極めて少なかった」とし、「韓国映画界は依然として時代が求める男女同権に対する最小限の基準にも及んでいないということを実感できた」と明らかにした。
さらに「それにも関わらず、性別の固定観念にとらわれないようにしようとする人物やストーリーが、独立映画だけでなく、商業映画の中でも地道に試みられているという事実は大きな励み」だと付け加えた。
韓国映画監督組合は韓国映画が平等な性別再現をするべく助力し、より多様な声を反映できるように応援する男女平等週間イベント「ベクデル・デイ 2021」を来月4日に開催する。今年2回目を迎えるこのイベントでは、小説家のキム・チョヨプ氏の講演が準備されており、男女平等実現に貢献した映画関係者“ベグデリアン”への授賞が行われる予定。
