チャ・スウォン、映画『シンクホール』で演じた笑えるけど悲しい“普通のおじさん”…「200万観客ももうすぐ」
2021年08月20日

「来週の水曜日頃には200万観客にすぐ到達するだろう」
公開6日目に観客動員数100万人突破という、今年の韓国映画最短記録を立てた映画『シンクホール(原題:싱크홀)』で主演を務める俳優チャ・スンウォンが作品に対する自信を見せた。
19日、リモートインタビューで会ったチャ・スンウォンは、災害とコメディを交えたジャンルがどのように繰り広げられるのかに対する好奇心や興味から『シンクホール』を選んだと明らかにした。映画は前日まで累積観客数128万人を記録した。
超大型のシンクホール(陥没穴)にヴィラマンション一棟が丸ごと飲み込まれる災害映画には、2000年代序盤にコメディ映画の興行をリードしたチャ・スウォンスタイルのコメディが盛り込まれている。チャ・スウォンは『風林高』(2001)を皮切りに、『ライターをつけろ』(2002)、『ジェイル・ブレーカー』(2002)、『ぼくらの落第先生』(2003)、『天国からのメッセージ』(2004)などに出演し、スラリとした手足やがっちりした見た目から感じられる雰囲気とは相反する、大雑把で突拍子もない魅力で笑いを届けた。ドラマやバラエティ番組などお茶の間でも愉快な姿で大衆たちに愛された。
彼は観客たちが好む“チャ・スウォン流”のコメディについて、笑えるけど悲しい状況やキャラクターに対する好感だと思うと語った。いけ図々しい演技が上手いという評価にも、それなりに満足していると述べた。一時はコメディを避けたいとも思ったが、「コメディは間違いなく愛するジャンル」だと伝えた。
今回の映画でチャ・スウォンはマイホーム購入の夢を叶えたドンウォン(キム・ソンギュン)と、あらゆることで対立する隣人の“マンス”を演じた。マンスはジムの職員、写真館の主人、代行運転手を行き来しながらドンウォンの前にひょっこり現れ彼を苛立たせる憎いキャラクター。家族は一人息子だけだが、一言も交わさない気まずい間柄だ。
マンスは近所のおじさんのような気さくさと若干の憎たらしさ、時には切ない人間的な姿を見せる。チャ・スウォンはマンスを「よく見かけるおじさん」だと紹介した。気難しいが、だからと言って人柄まで悪い人ではない、平凡な小市民の典型的な姿だという。
「意地悪なことをしても、あくどい人間に見えたらだめだと思う。誰かに嫌味を言って、ケンカをする時も、それがその人物の本心ではないというのを見せることに重点を置く。“気難しい”、“ひねくれている”人なら、そうすることしかできなかった状況を念頭に置いて演じている」
このようなマンスはシンクホールにはまり、土の中でもがき、水の中を逆方向に泳ぎ、あらゆる苦労を経験する。チャ・スウォンはヴィラマンションの屋上にいる時に地面がへこむ瞬間を演じながら、揺れる地面のせいで目がくらくらしたという。さらに水中撮影の時は、耳の痛みが続いたと伝えた。その一方で後半のCG(コンピューター・グラフィックス)作業で補正された仕上がりはとても満足していると笑みを見せた。
何よりチャ・スウォンはシンクホールに一緒に閉じ込められた人物たちとよく調和している。ドンウォンとは小競り合う“相性”を、息子のスンテ(ナム・ダルム)とはよそよそしいが確かに愛し合う父と子の関係を描く。ドンウォンの会社の職員スンヒョン(イ・グァンス)やウンジュ(キム・ヘジュン)との呼吸も自然だ。
約20年前の30代の頃と50代になった今の演技は違うと語るチャ・スウォンは「以前はどう考えても未熟だった。今も“完熟”されてはいないが、自分のキャラクターに何かを投影する部分が当時とはまったく違う」とし、「以前は自分だけに集中する傾向が大きかったが、今はいろいろとまんべんなく目を向けようと努力している」と述べた。それとともに「今は余裕ができたようだ」と語った。
最近では『エクストリーム・ジョブ』のイ・ビョンホン監督が演出した『二十歳』(2014)、イ・シヨンとオ・ジョンセ主演の『男子取扱説明書』(2012)など新しい視点のコメディ作品に注目したとし、このような作品にも参加したいという思いを明かしたりもした。
「僕は日常を重んじる人間。平凡で普遍的な人生を生きながら、次回作の活動も頑張っていく」
