“忠武路の名コンビ”パク・チャヌク監督&ソン・ガンホ、カンヌ映画祭で監督賞と男優主演賞をそろって受賞

2022年05月30日

28日(現地時間)、「第75回カンヌ国際映画祭」でそれぞれ監督賞と男優主演賞を受賞したパク・チャヌク監督と俳優ソン・ガンホは、約20年前から作品をともにしてきた忠武路(チュンムロ)の“名コンビ”だ。
彼らの縁は、パク監督が演出した『JSA』(2000)から本格的に始まった。
共同警備区域にある“帰れない橋”を挟んだ南北警戒所の軍人たちの間で起きた悲劇を扱った物語で、ソン・ガンホは朝鮮人民陸軍の陸軍中佐の“オ・ギョンピル”を演じた。
韓国で累積観客約580万人を動員したこの作品は、パク・チャヌク監督の作品の中で最も大衆的と評価される映画で、パク監督の名前を広く知らせるのに決定的な役割を果たした。
『JSA』はソン・ガンホにとっても意味深い作品だ。興行力のある“主演俳優”としての存在感を不動のものにしたからだ。『グリーンフィッシュ』、『ナンバー・スリー No.3』、『シュリ』で、優れたバイプレーヤーとして活躍していた彼は、『JSA』を通じて大鐘賞、ディレクターズカットアワードなどで男優主演賞を受賞。やっとスポットライトを浴びることができたのだ。
ソン・ガンホはパク監督のすぐ次の作品である『復讐者に憐れみを』にも出演し、幻想のタッグを見せた。
パク監督のいわゆる“復讐3部作”の中の最初の物語で、今のパク・チャヌク監督のカラーを作ったスタート地点となる作品だ。
ソン・ガンホは、娘を死なせた誘拐犯たちを追いかけながら、徐々に怪物になっていく父親“ドンジン”役をこなした。これまで披露してきたキャラクターと異なり、狂気に囚われ窮地に突き進む男を演じ、大衆と評壇の賛辞を受けた。
その後、長い間共に作業しなかった2人は『渇き』(2009)で再会した。
パク監督が、映画『オールド・ボーイ』(2003)でカンヌ国際映画祭の審査委員大賞を受賞し、新しい作品を出すたびに世界的に注目されていた時だった。
ソン・ガンホは血を渇望するバンパイアになった神父“サンヒョン”を演じたこの作品で、パク監督とともに「第62回カンヌ国際映画祭」のレッドカーペットを踏んだ。イ・チャンドン監督の『シークレット・サンシャイン』(2007)に続き、2度目のコンペティション部門の招待で主演作としては初めてだった。『渇き』は当時、審査委員賞を受賞した。
今回のカンヌ映画祭では、パク監督が『別れる決心(原題:헤어질 결심)』で監督賞を、ソン・ガンホが『ベイビー・ブローカー』で男優主演賞を受賞し、2人は再びスポットライトを浴び、ひとつの舞台に立った。
彼らは、それぞれ異なる作品でカンヌに参加したおかげで、同日同時に賞を受賞することができた。カンヌ映画祭は原則として監督賞と主演賞をひとつの作品に与えないためだ。
授賞式で男優主演賞の受賞者にソン・ガンホが呼ばれると、遠くにいたパク監督はいち早く駆けつけ彼を抱きしめ祝福の言葉を送った。
2人は授賞式の後、韓国の取材陣と行ったインタビューでも同席した。ソン・ガンホは海外メディアとインタビューするパク監督を数十分間待ち、一緒にプレスセンターに入った。
パク監督は、“ソン・ガンホと再び作品をともにする計画はないのか”という質問を受けると、ソン・ガンホに「(キャスティングを)断らないでほしい」と述べ、ソン・ガンホも「一緒に作業した前の作品から、とても長い時間が経った。13年だ」と、パク監督とタッグを組みたいという意思を示した。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事