映画『ベイビー・ブローカー』、韓国で初披露…主演のソン・ガンホ「温かさとはどんなものなのかを指摘する深い映画」

2022年06月02日

カンヌ国際映画祭で2冠 (エキュメニカル審査員賞、最優秀男優賞/ソン・ガンホ)を達成した映画『ベイビー・ブローカー』の報道陣向け試写会が、韓国で行われた。
このイベントに出席したソン・ガンホは、受賞の感想を語りながら、満面の笑みを浮かべた。
ソン・ガンホならではの素朴さと気さくさは、演技にも表れている。
日本の巨匠、是枝裕和監督も、この日の記者会見で、物語を構成する時点からソン・ガンホを思い浮かべていたと明かした。そして、彼の演じた“サンヒョン”について「赤ちゃんを抱きあげて、優しい笑顔で語りかけながら、でも売っちゃうっていう、そういうまさに善と悪が混同しているような (キャラクター)」だと紹介。
サンヒョンは、ベイビーボックス (赤ちゃんポスト)に捨てられた子どもを売り渡すブローカー。しかし、非常な犯罪者ではなく、温かいながらも詰めの甘い、親しみ湧く人物として描かれている。
撮影中に編集された台本を確認し、韓国語の微妙な語感の違いを監督に説明する役割も、ソン・ガンホが担った。
ソン・ガンホは、「その文章がどのように伝わるのか、監督はディテールを分からない。仕方のないことなので、アドバイスをした」と振り返った。
命の大切さを語る温かい映画だが、同時に冷たい現実も込めたという映画『ベイビー・ブローカー』。
ソン・ガンホは「私たちが思う温かさとはどんなものなのか、温かい人を装って生きているのではないのか、“ブローカー”は私たちではないのか。こういった指摘が、この素晴らしい作品の深さだと思う」
前作から続いている監督ならではの感性は、一層濃くなっており、それが韓国俳優の演技と相まって、異色の“ハーモニー”を生み出している。

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