俳優イ・ジョンジェ、映画『Hunt』で監督デビュー…「新しいスパイものを作りたかった」
2022年07月06日

「映画の仕事は長くやっていたが、脚本を書き演出するのは全く別物。とてもためらった。しかし、もう少し勇気を出してみようという気持ちに代わり、作品にさらに没入することになった」
俳優のイ・ジョンジェが5日、ソウル・城東(ソンドン)区のMEGABOX聖水(ソンス)店で開かれた映画『Hunt(原題:헌트)』の制作報告会で、監督に挑戦することになったきっかけを明かした。
来月10日に韓国で公開される『Hunt』は、組織内に隠れたスパイを捜し出す、安全企画部要員たちの血闘を描いたスパイ・アクション映画。動画プラットフォームNetflixのシリーズ「イカゲーム」で一躍グローバルスターにのし上がったイ・ジョンジェの監督デビュー作だ。
映画は5月、カンヌ映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門に公式招待され初披露された。「新しいスパイものを作りたい欲が最も大きかった」というイ・ジョンジェは、完成度を高めるため、コンテ作業チームや武術監督、CGチームなど、全てのチームの会議に参加したと振り返った。
イ・ジョンジェは演出、脚本、主演を務めた。彼が演じた“パク・ピョンホ”は、安全企画部の海外チーム次長で、「大韓民国1号暗殺作戦」という巨大な事件に直面しながら、組織にいるスパイの実態を執拗に暴こうとする人物だ。
彼は「演出と演技を一緒にやると当然、一方が少しおろそかになってしまう時がある」としながら、「最初から考慮していた部分なので、演技がもっと際立たなければならない部分では演技に、ミザンセーヌや演出的側面がより重要だと思う時は演出に集中した」と述べた。
『Hunt』は、イ・ジョンジェとチョン・ウソンが映画『太陽はない』(1999)以来、23年ぶりにタッグを組んだ作品として期待を集めている。2人は芸能界を代表する親友だ。
チョン・ウソンは出演オファーを4回断ったと明かし、「これまで一緒に仕事をしたい気持ちもあったが、不安でもあり、慎重になっていた」と告白した。
さらに「距離を置いて客観的に見ようと、たくさん努力した。ある時点から、この方(イ・ジョンジェ)の不断の努力によって準備された作品だと思った。『結果がどうであれ一緒に頑張ろう』と思った。ダメになっても、どんな結果が来ても、後悔なく受け入れなければという思いで出演することになった」と付け加えた。
結果に対しては「僕たちだけが楽しい現場、僕たちだけが楽しむ映画で終わらないよう、孤軍奮闘していたことが画面に収められたのではないかと思う」とし、「恥ずかしくないようにと努力したぶん、それが表れたようだ」と満足感を示した。
チョン・ウソンは安全企画部の国内チーム次長、“キム・ジョンド”役を務めた。パク・ピョンホとお互いをスパイだと疑いながら、対立する人物だ。チョン・ウソンは張り詰めた緊張感を保つため、現場でのイ・ジョンジェとの会話を減らそうと努力したと述べた。
イ・ジョンジェも「現場での口数を減らし、感情を維持していたところにウソンさんの努力を感じた」としながら、「『太陽はない』で演じた人物とは正反対のキャラクターと雰囲気が、また別のこの作品の魅力」と相づちを打った。
チョン・ヘジンが安全企画部の海外チームエースの“パン・ジュギョン”役、ホ・ソンテが安全企画部の国内チーム要員の“チャン・チョルソン”役を務め、それぞれイ・ジョンジェやチョン・ウソンと一つのチームを築き演じた。
2人は、イ・ジョンジェやチョン・ウソンと共演できて幸せだったと口をそろえた。
チョン・ヘジンは「お二人(イ・ジョンジェとチョン・ウソン)を一つのスクリーンで見たいという思いが一番切実だった。また、イ・ジョンジェ先輩が僕にシナリオをくださってとても感謝した」と、出演のきっかけを明かした。ホ・ソンテも「お二人の間で僕が演技できるとは夢にも思わなかったが、撮影現場も今も、夢のようだ」と感激した様子だった。
イ・ジョンジェも「シナリオを同僚俳優たちに渡すのがとても緊張した。親交ではなく、シナリオが認められなければならないのに、果たしてうまくいくのだろうかという焦りが大きかった」と振り返りながら、「(オファーの)第一希望にいた方々が、快く一緒に仕事をしてくださってとても感謝している」と応じた。
