役者歴30年の俳優ソル・ギョング、富川で特別展開催…「演技は一生解けない宿題」
2022年07月11日

「今年で(演技を始めて)30年となった。『よく耐えた』と思う」
「第26回富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)」の“俳優特別展”の主人公はソル・ギョングだ。彼は8日、京畿道富川市(キョンギド·プチョンシ)の高麗ホテルで開かれた記者会見で、俳優人生30年目となった感想を、淡々と伝えた。1993年に演劇「シムバセメ(原題:심바새메)」でデビューした彼は、40本以上の映画に出演した。
ソル・ギョングは「とても光栄ではあるが、プレッシャーにもなる場だと思う」としながら、「30年という時間を中間点検する時間だと思うようにしている」と述べた。
そして「特別展をすることになってから、今後どんな役、どんな作品をすべきかに対する考えがさらに深まった。これからが重要だと思う。ボディケアや顔の管理ではなく、いろいろな面で俳優として年を取っていきたい」とも明かした。
映画『ペパーミント・キャンディー』(2000)で、知名度を上げた彼は、『公共の敵』(2002)でスター俳優の仲間入りを果たした。その後、出演する作品ごとに新しい顔を見せ、演技力を立証した。
ソル・ギョングは自身の代表作に、迷わず『ペパーミント・キャンディー』を挙げた。演技人生のターニングポイントとなった作品は、『名もなき野良犬の輪舞』(2017)だと述べた。
彼は「『ペパーミント・キャンディー』の時は、注げるものなら末梢神経まですべて注がなければという思いで演じた。それほどまでの作品には出会えないだろう。私の代表作はこれからも『ペパーミント・キャンディー』だと言うと思う。『名もなき野良犬の輪舞』は、私にファンダムをプレゼントしてくれた。無条件に没入するとまではなくても、ピョン・ソンヒョン監督のおかげで、キャラクターを最大限、生かすことができるアプローチ方法を学べた」と付け加えた。
特別展「ソル・ギョングはソル・ギョングだ(原題:설경구는 설경구다)」では、『ペパーミント・キャンディー』や『名もなき野良犬の輪舞』をはじめ、『公共の敵』、『オアシス』(2002)、『シルミド』(2003)、『監視者たち』(2013)、『茲山魚譜 チャサンオボ』(2021)など、ソル・ギョングが自ら選んだ映画7本が上映される。
同日の記者会見に同席したチョン・ジヨン監督は、「『ペパーミント・キャンディー』の撮影現場で初めて会ったが、私のあいさつに応じなかったので、『失礼な新人俳優だ』と思った」と、ソル・ギョングとの初対面を振り返った。
チョン監督は「その時、イ・チャンドン監督が『役に入り込んでいるからだ』と説明してくれた。ダニエル・デイ=ルイスという俳優は、ある役を引き受けると、映画が終わるまでその役から抜け出せないらしい。『あー、ソル・ギョングはそんな人なのか』と思い、その時に尊敬の念を抱いた」と述べた。
さらに「ソル・ギョングは、韓国映画演技史において重要な俳優」だとし、「今回の特別展は、必ずやるべきだった」と称賛を惜しまなかった。
そして「演劇を通じて演技を勉強し、訓練して世に出た初めてのスターではないかと思う。ソル・ギョング以降、演劇出身の俳優が、かなり出てきた。おそらくソル・ギョングという人を見て、『私も映画をしなければ』と思ったのではないかと思う」とも述べた。
ソル・ギョングは、「演技には属性も秘法も絶対にない」としながら、「演技は、永遠に解けないということを知りながらも、解いていかなければならない宿題だと思う」と謙虚な姿を見せた。
そして「30年後には私の回顧展ができるかもしれない。その時は『それでも人生は美しい』というタイトルで開けたらいいなと思う」と明かした。
「ソル・ギョングはソル・ギョングだ」は、映画祭の期間となる17日まで開催される。ソル・ギョングの代表作の上映以外にも観客とのティーチイン、展示などのイベントがある。
