映画『閑山:龍の出現』出演の俳優ピョン・ヨハン、「脇坂は悪者ではない」
2022年07月27日

「脇坂(ワキザカ)を、悪者ではなくアンタゴニスト(主人公と対立する人物)と思い、演じた」
映画『閑山:龍の出現』の中の日本軍・脇坂(ピョン・ヨハン)は、悪の勢力ではなく、イ・スンシン(李舜臣)将軍と戦う猛将として描かれる。“恐怖は伝染病”だと言って、亀甲船に立ち向かい、恐怖に震える軍士たちを排除。朝鮮水軍の弱点を分析し、戦に臨む。
26日、ソウル鍾路(チョンノ)区・昭格(ソギョク)洞のあるカフェで会った俳優ピョン・ヨハンは、「イ・スンシンと脇坂が将軍対将軍として描かれることを願った」と述べた。
そして「最初は悪者だと思って演技を始めたが、行き詰まった感じがし、僕は誤解をしているのではないかと思った。戦場に入った時は、熾烈でなければならないし、人の匂いを漂わせなければならない。もしかしたらイ・スンシン将軍を見つめる観察者であり、解決者としての役割だと考えるのが正しいのでは、という思いにもなった」と付け加えた。
脇坂は前作『バトル・オーシャン 海上決戦』(2014)にも登場する。チョ・ジヌンが演じた脇坂は、閑山島海戦によって、イ・スンシン将軍に恐怖を抱く人物。それに対し、“閑山”の中の脇坂は、龍仁(ヨンイン)戦闘をおさめたことによって得た自信と覇気があった。
ピョン・ヨハンは「台本を受け取った瞬間から、僕だけの脇坂を作るため、『バトル・オーシャン 海上決戦』のことは全く考えなかった」とし、「時系列上、閑山島海戦が先なので、僕がしっかりと表現さえすれば強烈な印象を植えつけられると思った」と説明した。
彼は今回の作品のために、日本語の勉強と体重の増量に尽力したという。古語の日本語のセリフを言うために、日本の大河ドラマを見たり、時代によって変わる日本語の資料を読んだりして、勉強した。よろいに体を合わせるため、10キロ以上の増量もした。
ピョン・ヨハンは「フィッティングをしてみたら、よろいが合わなかった。全く将軍のようではなかった。父親の服を着た子どものような感じだった。89キロまでバルクアップをして、服が体にぴったり合った瞬間、自信が湧いた」と明かした。
しかしこの2つは、いずれも感情表現のための条件に過ぎなかったと強調した。「一番大変だったのは感情。日本語や体重の問題は、僕の感情を見出すための2番目、3番目の条件でしかなかった。言語に縛られてしまうと立体感が落ちる。脇坂がイ・スンシン将軍をどのように見つめるべきなのか、どのような位置で与えられた宿題を解決するのかが、いつもジレンマだった」という。
イ・スンシン将軍を思いながら作品を始めたという彼は、「映画を見た後、イ・スンシン将軍の業績を扱った映画に出演したということだけで、誇りと自負心を感じた」と明かした。
さらに「監督は、『バトル・オーシャン 海上決戦』でやりたかったけれど、できなかった無念さを『閑山:龍の出現』で晴らせたようだった」と自信を示した。
さらに「監督は、いつも最大値のものを見せようとなさる方。そのため、8年ぶりに撮影した『閑山:龍の出現』は、技術的ことを含め、全般的に発展した。『バトル・オーシャン 海上決戦』があったからこそ『閑山:龍の出現』という作品が世に出ることができたと思って、感謝している。それでも正直、『閑山:龍の出現』のほうが面白いと思う」と笑った。
