映画『リミット』主演のイ・ジョンヒョン、「子どもを捜す母親の感情をがむしゃらに演じた」

2022年08月29日

「お前を必ず捜して殺してやる」
今月31日に韓国で公開される映画『リミット(原題:리미트)』に登場する、犯罪組織に子どもを奪われた警察官“ソヨン”(イ・ジョンヒョン)は、このように誘拐犯に言う。警察官であるにも関わらず極端な言葉を吐く姿は、それほどに母性は理性に先立つということをよく表している。
ソヨンは、子どものものと見られる切られた指の間接を見て理性を失う。子どもを失った“ヨンジュ”(チン・ソヨン)もやはり失神し、号泣する。しかし極限状態でも何とか子どもを生きて取り返すために、正気を取り戻すのが母性の力でもある。
ソヨンは、半分ほど気が抜けた状態でも、警察官としてではなく、ひたすら子どもを取り戻すという意志と復讐心を持つ母親として犯人を追う。犯罪組織の共犯という汚名など、気にしている暇はない。
最近、ソウル・鍾路(チョンノ)区のカフェで合ったイ・ジョンヒョンは、「感情が爆発してはいけないと思った」とし、「子どものために感情を抑えながら最後まで行った」と述べた。
ソヨンは小柄な体格で、身につけているだけでも強そうに見える小銃を持ち、遊園地や、森の中など、どこまでも犯人を追う。肉弾戦など、アクションシーンがかなり多い。イ・ジョンヒョンは「かっこいいアクションではなく、体当たりのアクション」としながらも、「ソヨンを小さく見せれば、がむしゃらな感じが極大化されると思い、肩のないジャンパーを着た」と説明した。
「子どもを産んでからは、子どもが出てくるドキュメンタリーを見ただけでも涙が出る」
イ・ジョンヒョンは、母性愛だけで動くキャラクターのソヨンを演じ、今年初め、本当に母親になった。撮影現場では、子役俳優との距離を縮めるため、“ママ”と呼ばせた。
彼女は光州(クァンジュ)民主化運動を素材にした映画『つぼみ(原題:꽃잎)』(1996)で演技生活をスタートした。20年以上の時を経て、母親になっても、『つぼみ』の強靭な少女のイメージが残っている。ヨン・サンホ監督の新作ドラマ「寄生獣 -ザ・グレイ-」でも夫を失い、ひたすら寄生獣撲滅のために生きていく“チェ・ジュンギョン”役を務めた。イ・ジョンヒョンは「初めての作品が『つぼみ』だからか、苦労する雑草のようなキャラクターがずっと入ってくる」とし、「続けてやっているから慣れたし、よく合う」と述べた。
世代によっては彼女を、小指にマイクをつけて歌うテクノブームの火付け役として、あるいは中華圏を席巻した韓流スターとして記憶する人もいる。イ・ジョンヒョンは、「演技に専念してから10年以上経つが、歌手活動に対する思いも依然として持っている」と述べた。
そして「女優の中でも着実にしっかりと活動する方は多くない。年を取っても着実に活動するのが夢だ。母親としては、子どもが元気にすくすくと育ってくれたらと思う」と明かした。

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