『6/45』から『正直な候補2』まで…コメディ映画が続々と公開
2022年09月07日

映画『6/45(原題:육사오)』や『共助2:インターナショナル(原題:공조 2:인터내셔날)』(以下、『共助2』)など、韓国コメディ映画が今月、次々と公開されている。
これらの作品の制作費は、155億ウォン(約15億5,000万円)が投じられた『共助2』を除き、ほとんどが50億ウォン(約5億円)から60億ウォン(約6億円)台だ。『トップガン マーヴェリック』から『Hunt(原題:헌트)』まで、制作費が数百億ウォン台にのぼる大作が人気を得るなか、中級規模の“国産”コメディがヒットの行列に合流できるのか関心が集まる。
◇ 分断コメディ『6/45』と秋夕の期待作『共助2』
先月24日に公開された『6/45』は、当選金57億ウォン(約5億7,000円)の1等宝くじロトが風で北朝鮮に飛ばされ、巻き起こる物語を描いた。ロトを手にした北朝鮮の兵士たちと、これを取り戻そうとする韓国の兵士たちの当選金の配分を巡る交渉が繰り広げられる。
分断という現実に、奇抜な想像を加えたこの作品は、南北の文化的違いを笑いのポイントにした。コメディジャンルの本質に集中したという評価を受け、公開から1日も欠かすことなくボックスオフィスの2位以上をキープしている。
今月7日(本日)に公開された『共助2』は、秋夕(チュソク、中秋節)の連休に公開される唯一の韓国作品だ。北朝鮮の検閲員“リム・チョルリョン”(ヒョンビン)と韓国の刑事“カン・ジンテ”(ユ・ヘジン)の協力捜査を描いた前作からさらに一歩進んで、アメリカ連邦捜査局(FBI)要員が合流し、スケールを広げた。『犯罪都市 THE ROUNDUP』や『トップガン マーヴェリック』、『閑山:龍の出現(原題:한산: 용의 출현)』など、最近の映画界では続編のヒットが目立つ。『共助2』も前作の累積観客(781万人)を超えることができるのか、期待が注がれている。
◇ ラ・ミランvsラ・ミラン…『カムバックホーム』と『正直な候補2』
秋夕の連休が終わると、女優ラ・ミランの主演コメディ映画2本が、一週間おきに公開される。『カムバックホーム(原題:컴백홈)』は今月21日に、『正直な候補2(原題:정직한 후보 2)』は同月28日に初披露される。
『カムバックホーム』は、無一文となって15年ぶりに故郷に帰ってきた無名のお笑いタレント“キセ”(ソン・セビョク)が、ある組織のボスになり巻き起こる物語。ラ・ミランは唯一無二の魅力を持つシングルマザーの“ヨンシム”役を演じた。
ラ・ミランに青龍映画賞の主演女優賞を抱かせた『正直な候補(原題:정직한 후보)』も、続編で帰ってきた。『正直な候補2』は、元国会議員の“チュ・サンスク”(ラ・ミラン)に続き、秘書室長パク・ヒチョル(キム・ムヨル)も嘘がつけなくなり、2人が“真実の口”を持ったことにより起こる物語を描いた。
パク・チンジュがチュ・サンスクの義理の姉“ボン・マンスン”、ソ・ヒョヌが江原道(カンウォンド)の知事になりチュ・サンスクのために働く公務員“チュ・テジュ”、ユン・ドゥジュン(Highlight)が建設会社「ヤング&リッチ」の最高経営者(CEO)“カン・ヨンジュン”として新たに合流した。
◇ 平均制作費78億ウォン…“中級映画”の風吹くか?
これらの映画の平均制作費は約78億ウォン(約7億8,000万円)。
制作費が最も高い作品は『共助2』で、155億ウォンが投じられた。損益分岐点は300万人を超える。
『6/45』と『カムバックホーム』は50億ウォン、『正直な候補2』は60億ウォンの制作費がかかった。損益分岐点は『6/45』と『正直な候補2』が165万人で、「カムバックホーム」は150万人だ。
パンデミック以降、オンライン動画サービス(OTT)の急激な成長と映画館のチケット価格の引き上げなどで、ブロックバスターのような“特別館用映画”がトレンドとなったこの状況で、このような“中級”作品のヒットの鍵は、口コミにあるとみられる。
大衆文化評論家のチョン・ドクヒョン氏は、「最近の観客は、『あの映画は必ず見なければならない』と思わなければ、劇場に行かない」とし、「そのため、作品が公開される時に、話題にのぼらなければ成功は難しい」と述べた。
さらに「夏のブロックバスター市場とは異なり、名節頃には家族全員が一緒に負担なく見ることができるコメディやヒューマンドラマが人気を得てきた」としながら、「『確実に笑わせる』という口コミが出れば、よい成績を収めることができるだろう」とした。
