「イカゲーム」、言語の壁を破り作品賞の栄誉を手にするか?…「エミー賞」授賞式に注がれる期待

2022年09月12日

動画サービスNetflixのオリジナル韓国ドラマ「イカゲーム」が、非英語圏のドラマで初めてアメリカ放送界最高権威の賞である「エミー賞」の作品賞に挑戦する。
アメリカ・テレビ芸術化学アカデミーは、韓国時間で13日(現地時間12日)、マイクロソフト劇場で「第74回エミー賞」の授賞式を開く。
「イカゲーム」は、テレビドラマ最優秀作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、主演男優賞(イ・ジョンジェ)、助演男優賞(オ・ヨンス、パク・ヘス)、助演女優賞(チョン・ホヨン)の6部門の候補に挙がっている。
受賞した場合、「非英語圏で初めて」、「韓国俳優で初めて」という記録を刻むことになる。特に最高の栄誉にあたる作品賞受賞は、K-ドラマがアメリカ本土でそうそうたる競合作品を抜いてトップに立つという点で意味深い。
「イカゲーム」と作品賞をめぐって競争する候補は「メディア王~華麗なる一族~」、「ユーフォリア/EUPHORIA」、「ベター・コール・ソウル」、「セヴェランス」、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」、「オザークへようこそ」、「イエロージャケッツ」の計7作品。
興行性だけを見れば昨年大ブームを巻き起こした「イカゲーム」に伴う候補はないが、作品賞は人気だけで競争するものではないため、受賞を断言することはできない。
強力な候補に挙げられる「メディア王~華麗なる一族~」は、2020年のシーズン2で作品賞はもちろん監督賞と脚本賞を総なめにするほど、アメリカ国内で高い評価を得た作品だ。2018年にもシーズン1で脚本賞を受賞したことがある。
「イカゲーム」もこれまで、アメリカの大衆文化授賞式を総なめにしたが毎回、作品賞だけはライバル作「「メディア王~華麗なる一族~」に譲っている。
今年1月のゴールデングローブ賞で「イカゲーム」は「メディア王~華麗なる一族~」と共にテレビドラマ作品賞の候補に挙がったが、言語の限界を超えることができず、トロフィーを「メディア王~華麗なる一族~」に渡した。
今年3月にアメリカ・放送・映画批評家たちで構成される放送映画批評家協会(CCA)主管の放送映画批評家協会賞の授賞式でも作品賞は「メディア王~華麗なる一族~」が獲得。「イカゲーム」は最優秀外国語シリーズ賞で満足するしかなかった。
「イカゲーム」は、全米映画俳優組合賞の授賞式でも作品賞格となるテレビドラマシリーズ・アンサンブル賞の候補に指名されたが受賞は叶わなかった。アンサンブル賞は最高の演技力を見せるドラマ主演俳優全体に与えられる賞で、これも「メディア王~華麗なる一族~」に贈られた。
「イカゲーム」が作品賞を受賞したことはあるが、特定ジャンルや傾向に分けられた作品が競争する授賞式だった。「メディア王~華麗なる一族~」は最初から候補になかった。
昨年11月のアメリカ独立映画授賞式となるゴッサム・インディペンデント映画賞では「40分以上の画期的シリーズ(Breakthrough Series Long Format over 40 minutes)部門の受賞作に挙げられた。作品の創意性や新鮮さを重視する独立映画の授賞式の特性上、シーズン3まで公開された「メディア王~華麗なる一族~」は候補から除外された。
「イカゲーム」はまた、3月の放送映画批評家協会の本賞授賞式以降、SF、ファンタジー、ホラー、アクションなど各ジャンルのドラマや映画を対象に開催された放送映画批評家協会賞スーパー・アワードでは、アクションシリーズ部門の作品賞に名を連ねた。
今回のエミー賞で「イカゲーム」が作品賞のみならず、出演俳優イ・ジョンジェ、オ・ヨンス、パク・ヘス、チョン・ホヨンの韓国俳優4人で主・助演賞の候補に挙がったことは驚くべきことだ。特に助演男優賞候補8人のうち2人(オ・ヨンス、パク・ヘス)は韓国俳優である。
これまでエミー賞の主・助演賞部門から、アジア国籍の受賞者は出たことがない。
主・助演男優賞においては、アジア俳優の候補指名自体が初めてだ。助演女優賞は、中国俳優のティナ・チェン、韓国系カナダ人のサンドラ・オー、インド系イギリス人のアーチー・パンジャビらが候補に挙がったことがあり、イギリス人のアーチー・パンジャビだけが受賞歴を持つ。
今月5日(現地時間で4日)に開かれたクリエイティブ・アート・プライムタイム・エミー賞の授賞式で、そうそうたる候補を抜き女優のイ・ユミが、ゲスト賞のトロフィーを抱いたのに続き、韓国初の主・助演賞の受賞者が誕生するのか注目される。

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