映画『正直な候補2』主演の女優ラ・ミラン、「私でないチュ・サンスクは想像できない」

2022年09月26日

「もうラ・ミランではないチュ・サンスクは、想像できない(笑)」
女優ラ・ミランが2年ぶりに政治家“チュ・サンスク”として帰ってきた。最近、ソウル・鍾路(チョンノ)区八判(パルパン)洞のあるカフェで会った彼女は、映画『正直な候補2(原題:정직한 후보 2)』出演に対する苦悩が大きかったと口にした。
そして「イメージが固まることもありうるし、前編が他の映画のように万人に認められるほどのヒットをしたわけでもない。ただ私たちの欲で続編をやるのではないかと思ったりもした。もっと笑わせなければという焦りもあった。それでも『やって後悔しよう』というのが私の人生のモットーなので、ひとまずやってみようという思いで挑戦した」と付け加えた。
『正直な候補2』は、元国会議員のチュ・サンスクが江原(カンウォン)道知事になった後、もう一度嘘が付けなくなり起こる物語を描く。今回の作品ではチュ・サンスクだけでなく、秘書室長の“パク・ヒチョル”(キム・ムヨル)も一緒に“真実の口”を持つようになり危機が倍増する。
ラ・ミランは、「ムヨルさんが共演してくださり、本当にうれしかった」とし、「頼れる柱ができたようだった。(前編のように)ひとりで背負っていくより、確実に負担が少なかった」と述べた。
チュ・サンスクという人物に対しては「ただただ憎めないキャラクター」だとし、「愛着がとてもある」と述べた。
そして「たまに『政治家としてあまりにも能力がないのではないか』と思ったりもした。赤裸々に一次元的な姿で笑いを与えているので、キャラクターとしては面白いかもしれないけれど。一方で、かわいそうだと思ったりもするが、むしろそれがゆえに魅力のある人物になったのではないかと思う」とも明かした。
政界から引退した後、隠遁生活を送っていたチュ・サンスクは、ひょんなことから再び世間の注目を集め、江原道知事になる。しかし、“心から道民のための政治をしたい”という決心はそれほど長く続かない。
ラ・ミランは「一般人も数多くの嘘を付いて暮らしているが、政治家だからといって何が違うのか」としながらも「それでも政治家は違わなければならない」と語った。
彼女は「何かを決定し推進し、実行しなければならない人々。『王冠を被る者、その重みに耐えろ』という言葉のように、もう少し自ら厳しい基準がなければならないのではないか?単に嘘を付くなというよりは、『こんなふうに政治をする』という方向性や意志が簡単に折れないでほしい」と付け加えた。
映画の中のチュ・サンスクの敵は、おべっかを使う部下職員の“チョ・テジュ”(ソ・ヒョヌ)でも、若い建設会社のCEO(最高経営責任者)の“カン・ヨンジュン”(Highlightのユン・ドゥジュン)でもなく自分だ。彼女の主な武器である嘘が奪われたのは、他でもない初心を失ってしまった自分のせいだ。
ラ・ミランは「俳優として私が最も恐れるのは、知らず知らずのうちに積み重なったマンネリズム」と告白した。
そして「私のやる全てのことが読まれ、飽き飽きされる、そんな時期がいつか必ず来ると思う。すでにそうかもしれない。そうなった時、私が突破口を見つけるのか、それとも謙虚に受け入れのるかは、その状況になってみないと分からないと思う」とも述べた。
『正直な候補』だけでなく、『僕の中のあいつ』(2018)、『ガール・コップス』(2018)などコメディジャンルの作品を多くこなしてきた彼女は、“ラ・ミランスタイルのコメディ”、“コメディ・クイーン”のようなキャッチフレーズがプレッシャーだと吐露した。
ラ・ミランは「私は与えられたテキストをうまく生かすために孤軍奮闘する人で、基本的な骨組みを作ってくださった方々は別にいる。(そんなキャッチフレーズに)甘んじないようにし、他の色の作品をたくさんしようと思っている。11月に公開される『高速道路家族(原題:고속도로 가족)』は、笑いが全くない映画。イメージがひとつに固まらないよう自分なりに努力している(笑)」と明かした。

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