映画『人生は美しい』のリュ・スンリョン、「ミュージカル映画はアクションより大変だった」

2022年10月06日

「私にとっては、アクションよりも大変だった(笑)。信じられないと思うが、週に2~3回ボーカルレッスンを受け、1年ほど練習した」
映画『人生は美しい (原題:인생은 아름다워)』の主演を務めた俳優リュ・スンリョンは、ソウル・鍾路 (チョンノ)区 三清洞 (サムチョンドン)のカフェでミュージカル映画に挑戦した感想をこのように語った。
韓国初のジュークボックス・ミュージカル映画 (ミュージカル用に書き下ろされた新曲ではなく、既存の楽曲を使った映画のこと)であるこの作品は、余命宣告をされた“セヨン” (ヨム・ジョンア)が、夫の“ジンボン” (リュ・スンリョン)と共に自身の初恋を捜す物語だ。
シン・ジュンヒョンの「美人 (原題:미인)」、イム・ビョンスの「アイスクリーム愛 (原題:아이스크림 사랑)」、イ・スンチョルの「Don't say goodbye」など、時代を風靡した人気歌謡に陽気なパフォーマンスが添えられた。
「クラシックミュージカルだったら、気軽にできなかっただろう。誰もが聴いたことがあり、歌うことができる曲ばかり。それを状況やセリフに合わせて伝えるところがとても魅力的だった」
しかしリュ・スンリョンは、カン・ジンボンというキャラクターの設定ゆえに、出演を躊躇したと明かした。
劇中、ジンボンはぶっきらぼうで思いやりのない夫であり父親だ。余命宣告を受けた妻に“大丈夫か”という一言もかけない。最後になるかもしれない妻の誕生日にもプレゼントなどなく、泥酔して帰宅する。子供たちとも会話すらしない。
「こんなお父さん、最近は見かけない。私の父の世代にもなかなかいない。今の姿は、たくさん純化させたものだ。最初は“どうやったらあんな姿になれるんだ”と思っていた(笑)。それでも、セヨンのキャラクターを極大化するための装置だと思い、受け入れた」
リュ・スンリョンは、ほんの少しコメディ要素を加え、ジンボンを憎めない人物に作り上げた。情けないジンボンの姿は、映画『僕の妻のすべて』(2012)、『エクストリーム・ジョブ』(2018)の中のリュ・スンリョンを連想させたりもする。
彼は「笑える姿や慌てる姿が潤滑油の役割をし、悪い印象が解消されることを願った」とし「初恋を捜すセヨンの姿に苦しみ寝そべる姿がそうだ」と語った。
「実は、私が (コメディ演技を)好んでやっている部分もあると思う。特に最近のような笑いがなくなっている時代において、少し使命感のようなものが湧いている。健康な笑いはいいものだ」
リュ・スンリョンとヨム・ジョンアは劇中、ジンボンとセヨンの20代から50代までを演じた。
リュ・スンリョンは「最初は、出演時間が少ないと思っていたが、20代のジンボンも私が演じると聞いて、俄然やりたくなった。特に“美人”という歌を歌う時、実際の大学生と一緒に撮影したのが、意味深く楽しかった」
「人生は美しい」は、2020年11月に制作報告会を終えたが、新型コロナウイルスの影響で公開を2年延期した。
リュ・スンリョンは、「公開されて、うれしい」とし「プレゼントのような映画」だと愛情を示した。
「人生で一番大切なものは何なのか、豊かに生きるとはどんなことなのか、そんなことをたくさん考えた。私の妻が思い浮かび、泣いたりもした。男は“妻が一番怖い”と言う。私はこの映画を撮影しながら、妻がいないことを想像しもっと恐ろしくなった。だからさらに忠実になり、尽くすようになった。観客の方も映画を見て帰宅する途中、そばにいる人のことを一度でも考えてくれたらうれしい」
「今回の作品が呼び水となって韓国のミュージカル映画が活性化してほしい」という願いも語った。
「ハリウッド作品とは少し次元は異なるが、ミュージカル映画でも、世界を驚かせることができる。私たちは歌舞に優れた民族だから (笑)」

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