歌手KCM、新曲「Night of Beautiful Stars」発売…「欲よりは安らぎを求める年、力を抜いて歌った」

2022年10月14日

「やたら声を張り上げる歌は今までたくさん歌ったし、サバイバル音楽にも出たので、今は穏やかで感性的な楽曲を歌ってみたかった」
歌手KCMは数年前、韓国で一番星がよく見えるという慶尚北道 (キョンサンプクト)・英陽 (ヨンヤン)を訪れた。都市の騒音も煩雑なネオンサインもない漆黒のような、ある夜、見上げた空にはまるで宝石のように星たちがぎっしりと埋め込まれていた。
空に星がこんなに多かったという事実に感嘆した瞬間、その前にいる若い恋人たちが手をぎゅっと握って同じ風景を観賞していた。
誰かの演出もなく、自然が作り出したこのロマンティックな風景は数年が経ち、自作曲「Night of Beautiful Stars」で再現された。
KCMは14日に行われたインタビューで「僕ももう欲を出すよりが安らぎを求める年」とし、「(新曲は) 他のバラードとは変わらないが、本当に力をたくさん抜いて歌った」と述べた。
今年で満40歳を迎えるKCMは、2003年にドラマOSTで歌謡界に第一歩を踏み出した。彼は翌年1stアルバムで「An old love story」や「Dear My Eunyoung」などのヒット曲を出し、2000年代中盤を接見したバラード歌手の1人として活躍。
「Night of Beautiful Stars」は「特に君の目のように輝く星」や「少しははにかむように僕たちが初めてキスした夜」のような美しい歌詞が際立つ楽曲。KCMは従来の美声は維持しながらも、「An old love story」などのヒット曲とは異なり、サビまでもしなやかに穏やかなメロディーを聞かせた。
KCMは「2000年代のように楽曲の雰囲気を“踏みにじられ、切られ、泣き叫ぶ”という極端な雰囲気に行くよりは、美しく、おぼろげで、回想する側に行きたかった」とし、「以前には極端な感情を出す楽曲を歌うと、指を動かす力もなかった」と思い出した。
そして「実はその時、僕が20代中盤だったが、(楽曲の歌詞のように)そんな激情的な経験をしてみたと? 歌う僕さえも大きく歌詞が響いてはいなかった。それでも年を取った今、その当時に戻ったらもう少し真心を込めて歌える気がする」と付け加えた。
今回の楽曲は“イージーリスニング”だが、6分を超える時代劇ドラマ形態のMVはリスナーの感情を極大化する以前の文法そのままだ。オリエンタルバラードの感覚をスプーン1杯加えたような楽曲の雰囲気ともよく合っていた。
彼は「最近の世の中にMVをなぜ撮るのかという言葉もあったが、僕が今まで1曲1曲心血を注ぎ完成した道をここで崩したくなかった」とし、「僕の歌をきれいに飾りたかった」と述べた。
その一方で「一緒に仕事をする弟分たちが僕の新曲が時代劇のOSTのようだといって、MVをそのように撮ることになったが、思ったより費用がたくさんかかった」と冗談も叩いた。
KCMは昨年、バラエティ番組で結成されたプロジェクトグループで久しぶりに話題の中心にも立った。人気バラエティ番組の後押しもあったが、2000年代の雰囲気を再現した穏やかな“その時代”の旋律に音楽ファンは熱烈な支持を送った。
彼はグループでの活動について、「僕の人生の最大なターニングポイント」とし、「十数年間1人で活動しながら寂しさよりも深い孤独を感じてきたが、グループで活動しながら、その孤独が愉快に変わった」と述べた。
続けて「グループをやる仲間たちは分からないが、僕自身が期待に及ばなかったとき、押し寄せるそんな孤独な感情の動きがあった」と説明。
KCMは「グループのメンバーたちと一緒にステージに立つと心強い」とし、「メンバーたちも僕が感じるその心強さを一緒に感じてほしいと思いながら活動した」と述べた。
グループのメンバーが集まったカカオトークのグループチャットルームは、番組が終わり1年が経っても依然として“熱い”という。
彼は「グループのユニットのニューアルバムも来年上半期を目標に計画を立てている」とし、「メンバーたちと一緒に乗り越えていく過程が幸せだ」と愛着を示した。
KCMは来月5日から6日まで、ソウル・延世 (ヨンセ)大学の百周年記念館のコンサートホールで新曲名を取った単独公演「美しかった星たちの夜」も開く。毎年一度は必ずコンサートでファンに会うという約束を守る場だと述べた。
そして「昨年のコンサートを開く前までは、約6年間公演をしていなかった。だからファンの皆さんも、音楽リスナーも残念に思っていた。これからはまだ始める気持ちで楽曲も地道に出し、毎年公演も開き新しい10年、20年を書き下ろしていきたい」と明かした。

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