俳優ユ・ヘジン、映画『フクロウ』で初の王役に挑戦…「催眠をかけて演じた…笑う方がいなくて幸いだった」
2022年11月14日

昭顕(ソヒョン)世子の死を取り巻く歴史スリラー映画『フクロウ(原題:올빼미)』で、俳優のユ・ヘジンは袞龍袍(コンリョンポ)を着た仁祖(インジョ)を演じた。
25年のフィルモグラフィで一度も王の役をしたことがない彼は、自分だけの色彩でその時代の君主・仁祖を描き出した。他の映画や時代劇で見た重みのある王の姿とは、180度異なる“ユ・ヘジンスタイル”の仁祖の演技は、好評だった。
ユ・ヘジンは最近、ソウル・鍾路(チョンノ)区三清(サムチョン)洞のあるカフェで記者たちと会い、「最初に王役のオファーが来た時、深く考えずに受けたが、観客が見慣れている僕の姿のゆえに、(王になった僕を)受け入れてもらえなかったらと考えたら、怖くなった」と打ち明けた。
彼は「僕が(作品の)障害になったらどうしよう、王にふさわしくないと思われたたどうしようと悩んだ。しかし、昨日の試写会では“ぷっ”と笑う方がいなくてよかった」と明るい表情を浮かべた。
ユ・ヘジンの細長い足の裏から徐々に全体の姿が映し出されるシーンは、彼の提案で作られたシーンだという。
もともとは仁祖が、全面に姿を現す設定だったが、王になった自分をもう少し受け入れやすくしようと、観客と間隔を置いたのだ。
彼は王役に対するプレッシャーや悩みを払拭するため、「(自ら)催眠術をかけた」とし、「シーンに忠実になること以外、答えはなかった」と振り返った。
ユ・ヘジンは今回の作品をやりながら、17年前に撮影した映画『王の男』のことを思い出したと述べた。『王の男』は、全羅北道(チョルラブクト)扶安(プアン)のセット場で撮影したが、『フクロウ』も同じセット場で撮影したためだ。彼は『王の男』で芸人“ユッカプ”役を担い、大きな笑いを与えた。
彼は「扶安のセット場に行ったら、『王の男』のことがたくさん思い浮かんだ。当時はあの暑い日に(芸人として)ぐっとひれ伏していたが、(王になった)今は、上から見下ろしていた。『王の男』は、よい作品だった。よい作品を撮った場所に行き、また新たな作品を撮影したのでうれしく、昔のこともたくさん思い出した」と付け加えた。
ユ・ヘジンは前日の試写会後に開かれた記者懇談会で、視覚障害のある鍼術師役で共に出演したリュ・ジュンヨルの演技について、「もう本当に心強い」と大絶賛した。
ユ・ヘジンは同日、昭顕世子の役を演じた後輩キム・ソンチョルについて、「とても平凡な言葉(セリフ)を、どうやればあんなふうにうまく生かせるのかと本当に驚いた。そんな温かなシーンがとてもよかった。素敵な俳優」と語った。
彼は俳優人生で初めて王訳に挑戦するプレッシャーをしきりに語りながらも、「本当に大変な演技はコメディだ」と述べた。
そして「コメディをやると“苦労せずに成果を得た”と思われる。(観客は)『簡単そうだな』と思うだろうが、実はそうではない。僕のもともとの体重はだいたい70キロくらいだが、軍隊の時は65キロ、コメディ映画『LUCK-KEY/ラッキー』を撮影した時は67キロだった。今回の映画の撮影では、体重はそんなに落ちなかった。『LUCK-KEY/ラッキー』のときは胃腸炎にもなった。簡単でないのはコメディだ」と付け加えた。
ユ・ヘジンは映画『フクロウ』について、「挑戦的で真剣な作品だった」としながら、「新鮮な設定がよくて、犯人を捜していく過程が、とても見ごたえがある。この映画を見る間、観客が幸せを感じてくれたらうれしい」と述べた。
