映画『フクロウ』のアン・テジン監督、「劇場で目と耳を開いて見るとより楽しめる作品」

2022年11月16日

「映画『フクロウ(原題:올빼미)』は、目と耳を開いて見てこそ面白く、完全についていくことができる」
今月23日に韓国で公開される『フクロウ』は、2006年の映画『王の男』で助監督を務めたアン・テジン監督が、17年ぶりに“監督”という冠で観客の前に打ち出す作品だ。
15日、ソウル・鍾路(チョンノ)区三清(サムチョン)洞のあるカフェで会ったアン監督は、デビュー作の公開を控えた感想を尋ねられると、「落ち着かない」と述べた。
アン監督は、「この4年間で、シナリオ、キャスティング、撮影、編集、公開を準備した。まるで列車に乗ったかのように走ってきた」と振り返った。
その一方で、正式デビューまでの17年間は、毎日同じ日常だったと述べた。シナリオを書き、キャスティングを準備していてうまくいかなかったらやり直し、また他の映画を準備していた。
「僕もこんなふうになるとは思っていなかった。戸惑っている」
長年の努力の末に発表した『フクロウ』について彼は、「非常に視覚的な映画でありながらも、聴覚的な映画でもある」と紹介した。
『フクロウ』は、夜にだけ、かすかに見える昼盲症の鍼術師“ギョンス”(リュ・ジュンヨル)が、宮殿の内医院に入った後、昭顕(ソヒョン)世子が亡くなる現場を目撃し体験する物語を盛り込んだ。
視覚障害者が物語をリードしていくため、音や色感が既存の映画とは異なる。明るいシーンでは、目の見えない主人公のように視覚が絶たれ、その代わり音響のボリュームがどんどん上がっていく。
画面が暗い夜になると、ギョンスの目が開きながら映画は音響ではなく視覚的な効果を強調する。
彼は「視覚障がい者が主人公の作品で、完全に楽しみたいなら劇場で見てこそ、よい経験ができる」と話した。
作品では、俳優のユ・ヘジンが仁祖(インジョ)の役を務めた。これまで、コメディ作品で多くの笑いを届けてきた俳優であるため、重みのある王の役をどのようにこなすのか関心が集まっている。
アン監督は「ユ・ヘジンさんと作業するのはこれで3回目になる」とし、「演出者の立場としては、とても仕事がしやすい俳優。幸せな経験だった」と振り返った。
目の不自由な鍼術師ギョンスを演じたリュ・ジュンヨルについては、「映画全体をどのように引っ張るべきかを知っている俳優」と高く評価した。
スリラーものに根強い関心を持ってきた彼は、次回作として遠くない未来を背景にした、SFスリラーを準備していると紹介した。
アン監督は「シナリオを書くと、10本中8本ほどはミステリーやスリラーものになる。映画のアイデアが浮かばなくなった時、よくヒッチコックの作品を見る。罠にはまる主人公の話が好きなので」と述べた。

前の記事 エンタメ情報一覧へ 次の記事