歌手チョー・ヨンピルの新曲に驚く歌謡界…「青年ロッカーのような強力パンチ」
2022年11月21日

歌手チョー・ヨンピル(72)の新曲「刹那(原題:찰나)」と「セレンゲティのように(原題:세렝게티처럼)」が披露されると、歌謡界の内外からは「さすが歌王」だという賛辞があふれた。
19thアルバム『Hello』以降、さらに若く果敢になった音楽を引っさげたチョー・ヨンピルが、9年前の“Bounceブーム”を再び起こすのか、関心が集まっている。
◇ “歌王”の選択は洗練されたポップロック
「刹那」と「セレンゲティのように」の2つの新曲はいずれも洗練されたポップロックジャンルだ。
「刹那」は“君”によって“僕”の気持ちが微妙に変わる運命的な瞬間を描き出した。
歌王、あるいはチョー・ヨンピルという名前が与える重みを脱ぎ捨て、楽しく愉快な4分7秒の長さのロック音楽を披露した。
“面白くないことで有名だった僕が/シラケる言葉に/おどけて笑い浮かれているね”という部分では、サングラスをかけたまま力を込めて歌う普段のチョー・ヨンピルの姿がオーバーラップし、リスナーに笑いを届ける。
彼はサビ直前の“きらめく君、乱れる僕/幻想的な流れだ”というメロディーラップも駆使して、楽曲の没入度を倍増させた。
「セレンゲティのように」は、チョー・ヨンピルが1999年にタンザニア政府の招待でセレンゲティを訪れた経験を基に作った楽曲だ。果てしなく広がる平原で彼が感じた驚きが、そのまま伝わってくる。
チョー・ヨンピルは“セレンゲティのように広い世界に/夢を投げて/そこに向かって走ってみる”と平原のように心を大きくし、夢を忘れるなとリスナーを励ます。
「刹那」が細密画のように心の変化を繊細に描写したとするなら、「セレンゲティのように」はフルショットの大自然ドキュメンタリーのような感じで新鮮な対照をなした。
◇ 歌謡界「以前として打撃感のある音楽…NewJeansを聴く1020世代も好むだろう」
チョー・ヨンピルの新曲が公開されると、音楽評論家たちは一様に “トレンディさ”に注目した。
大衆音楽評論家のイム・ジンモ氏は「新曲は、まるで青年ロッカーの雄叫びのように、強力なパンチをふるう」とし、「ロックサウンドの歌詞すべてが、チョー・ヨンピル自身の世代でなく、ロックに反応する若い世代にフォーカスを合わせている。真のヤング(Young)サウンド」だと評価した。
それとともに「70代という年齢が信じられないほど、声も若くてしっかりしている」とし、「驚異のボーカル」と絶賛した。
大衆音楽評論家のチョン・ミンジェ氏は、「2曲とも非常にトレンディ」とし、「『刹那』はキャッチーな部分もありサビも新鮮で若い世代も楽しめる楽曲。ティザーから尋常ではなかった」と述べた。
さらに「2曲とも外国の作曲家が書いたが、今の音楽の感覚ともよく調和しているし、チョー・ヨンピルも素晴らしい歌唱力だった」とし、「『Bounce』と『Hello』は、9年前の楽曲なので、今の10代20代は当時のブームをよく知らないかもしれないが、『刹那』はガールズグループNewJeansの音楽を聴く若い子たちにもアプローチできるよい楽曲」だと付け加えた。
大衆音楽評論家のキム・ドホン氏は「依然として旺盛な創作意欲が見えて驚いた」とし、「音楽に“打撃感”があり、メロディーを書く能力が優れている。大人の視線で書かれた楽曲だが、親近感も湧くため、古めかしい印象や、難しい楽曲だという印象がない」と分析した。
評論家たちは2013年の『Hello』以降、彼の音楽が一歩進んだと声をそろえた。
大衆音楽評論家のキム・ホンシク氏は「『Hello』のときは、一般歌謡のような感じがあったが、今度は海外進出を念頭に置いているのかと思うほど変わった」として、「アイドル音楽のような感じもする」と指摘した。
チョン・ミンジェ評論家は、「若い感覚やチョー・ヨンピルの音楽の個性が調和をなし、『Hello』や『Bounce』のときより一歩進んだ音楽だと感じる」と述べた。
キム・ドホン評論家は「依然として、彼がこのような大きな規模のロック音楽をすることに意味がある。最新ポップ歌手やロックバンドが作ったといっても違和感がないほどで、それだけチョー・ヨンピルが普段から楽曲をよく聴き、絶えず努力しているということ」と評価した。
さらに「ロックであれポップであれ、ジャンルを区分する必要なく、『Bounce』以降のチョー・ヨンピルの音楽世界がよりいっそう拡張された」と付け加えた。
歌謡界では、2つの新曲の反響にも注目している。
韓国最大の音源プラットフォームMelOnの発売4週以内の新曲を対象にした「最新発売チャート」では、18日午後8時時点で「刹那」は47位、「セレンゲティのように」は63位を記録。番組出演はもちろん、MVやその一般的なバイラルマーケティングなしに善戦したのだ。
キム・ホンシク評論家は「チョー・ヨンピルの楽曲もSNSを通じた音楽消費やシェアでメリットがあるので、世代を越えて人気を集めそうだ」と話した。
