チョン・ソンファ、映画『英雄』で安重根の人生を演じる…「リーダーシップや執念を表現したかった」
2022年12月13日

独立運動家のアン・ジュングン(安重根)は、俳優チョン・ソンファから切っても切り離せない存在だ。
アン・ジュングン義士を描いた映画『英雄(原題:영웅)』で主演を務めた彼は、同名のミュージカルでも2009年10月の初演から今まで、アン・ジュングン役を務めた。
12月ソウル・鍾路(チョンノ)区昭格(ソギョク)洞のあるカフェで会ったチョン・ソンファは、「僕がアン・ジュングン義士を代弁できるということだけでも光栄でステキなこと」だと述べた。
さらに「しかし、チョン・ソンファという人物をアン・ジュングンに投影すると、僕に重圧がかかる場合がある。アン・ジュングンほどではないが、一生懸命生きなければと思ったり、これまで(何か)過ちを犯していないかと振り返ったりした(笑)。個人的にアン・ジュングン義士はものすごいリーダーだったと思う。もちろん失敗もあったが、それを乗り越えて立ち上がる執念のようなものもあった。作品をやる時も、そのような姿に近づけなければと思った」と付け加えた。
今月21日に公開を控える『英雄』は、既存のミュージカル作品をスクリーンに映した韓国初のオリジナルミュージカル映画だ。
チョン・ソンファは、「ユン・ジェギュン監督が(ミュージカル)公演を身に来てくださった。監督は打ち上げの席で“この作品を、ミュージカルだけでやるのはもったいない”とおっしゃっていた。その次のシーズンも、また来てくださり、“映画にするとよさそうだ”と言ってくださって、とてもうれしかった」と明かした。しかし、自分がその映画の主人公になるとは予想していなかったという。
さらに「ミュージカルから(映画に)移った歌のうまい立派な俳優が多いので、僕はそばでサポートしようと思っていた。ところがある日、監督がオフィスに来いと言うので行ったら、出来立てのシナリオをくださった。“うまくできるだろうか”、“ミュージカル『英雄』に迷惑をかけないか”と恐怖が先立ったが、本当にすべてを注ぎ込まなければと思った。今になって考えてみても全く後悔がないと言えるほど、熾烈に撮影した」と話した。
ユン監督の注文によって、体重を14キロほど減量したという裏話も伝えた。「監督に“客観的に見た時に、みんながあなたをアン・ジュングンと思うほどに痩せてほしい”と言われ、1カ月で86キロから77キロまで落とした。気力が衰え、ある日はミュージカルの舞台で倒れたりもした。幸い、ロープにぶら下がっていたので助かった」と述べた。
ミュージカルと映画の最も大きな違いを尋ねるとチョン・ソンファは、“空間”を挙げた。「大きな空間で演技するミュージカルとは異なり、映画はカメラの前で演じなければならないため、細かい表現をしようと努力した」としながら、「最も大きな目標は、歌がセリフのように聞こえるようにすることだった」と話した。
その過程で、ユン監督からとても助けられたと述べた。
チョン・ソンファは、「監督に、“僕はミュージカル音楽についてあまり知らない。だから君に教えてほしい”と言われた。自分が知らないということをオープンにできる、潔い方だと思った。現場では何でも話そうと努力したりもした」と振り返った。
今や、ミュージカル俳優として知られているチョン・ソンファは1994年、テレビ局の公開採用お笑いタレントとして芸能界に足を踏み入れた。テレビドラマやシットコムで助演を務め、ミュージカルに進出した。
彼は「新しい挑戦をする時に一番重要なのは、観客の皆さんが僕のことを信じられるようにすること」としながら、「今回の作品で“チョン・ソンファは、映画もこなせるのか?”という疑いを消したい」と述べた。
チョン・ソンファは何よりも今回の作品を通じて韓国ミュージカル映画の口火を切りたいという抱負を明かした。
彼は「韓国のミュージカル映画が、観客の皆さんにこれだけ選ばれるということを見せ、この市場が大きく開かれてほしい。このような願いに伴う成績が出ればとてもうれしい。もちろんその過程は、容易ではないだろうが、観客に韓国ミュージカル映画の可能性をお見せすることができれば、とてもうれしい」と語った。
