映画『幽霊』、今月18日に韓国で公開

2023年01月12日

「黒団」が、いたるところで活動していた1930年代の京城 (現ソウル)。朝鮮総督府の新任総督を暗殺しようとする試みは失敗に終わる。
新任総督は、黒団が総督府に送りこんだスパイ“幽霊”を見つけて処断するよう指示。総督に新たに赴任してきた警護隊長“カイト” (パク・ヘス)は、人里離れたホテルに容疑者を集め、犯人捜しを始める。
名門部隊の元軍人で、出世街道を走っていたが、閑職に追いやられた通信課の監督官“ジュンジ” (ソル・ギョング)、朝鮮最高の財力家の娘で、通信課の暗号文記録を担当する“チャギョン” (イ・ハニ)は、強い疑いをかけられる。
ホテルに連行されるという危機的状況にも気おくれしない政務総監の秘書“ユリコ” (パク・ソダム)、通信課の天才暗号解読官“チョン・ケジャン” (ソ・ヒョヌ)も、カイトの仕掛けた策略によってお互いを牽制し疑わなければならない状況に追い込まれる。
果たして誰が黒団のスパイ“幽霊”なのか。
映画『幽霊 (原題:유령)』は、このように“幽霊”の正体を追う心理劇で始まる。容疑者たちは、まるで熾烈な心理ゲームをするかのように、疑いと牽制を繰り返し、劇的な緊張感をもたらす。
警護隊長カイトの懐柔と脅迫によって、一つの場所に集まった容疑者たちは、拳銃の前で身元をばらしそうになるという緊張が絶頂に達する瞬間、エネルギーを爆発させる。映画を支配する緻密な心理劇は、強烈なアクションジャンルへと転換する。
ジュンジとチャギョンなど、男女のキャラクター間で行われる格闘シーンは、豪快だ。力の対決、拳の強さだけで言うと、男女間の格闘シーンでは類を見ないほど強烈だ。
ソル・ギョングは11日、メディア向けの試写会で格闘シーンの撮影を振り返りながら「イ・ハニさんが手ごわかった」と笑った。
イ・ハニも、「“力道山”と戦わなければならないというものすごいプレッシャーがあった」と話した。というのも、ソル・ギョングは2006年の日韓共同制作映画『力道山』でプロレスラー“力道山”役を熱演したからだ。
映画では、ソル・ギョングからソ・ヒョヌまで5人のキャラクターが、それぞれの個性を発揮する。
あらゆる残酷な手段を使って“幽霊”の正体を明らかにしようと躍起になるカイト役のパク・ヘスは、悪人の面貌をリアルに表現。
『パラサイト 半地下の家族』(2019)で、ずる賢い娘“ギジョン”役を演じたパク・ソダムが劇中見せるパワーアップした演技力は、圧巻だ。
映画『幽霊』は、犯罪アクション『毒戦 BELIEVER 』(2018)を演出したイ・ヘヨン監督の5作目となる。ジャンル物に強いイ監督は、今回の作品でも自分だけのスタイルを見せる。映画の中の音楽は壮大さを加え、色感は華やかで際立つ。
イ監督は、「俳優たちが演じるキャラクター一つ一つが輝き、俳優たちの好演が物語の全ての核心、またその可能性となる作品になればという気持ちで作業をした」と振り返った。
同作は今月18日に韓国で公開される。上映時間は132分でR15指定だ。

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