第73回ベルリン国際映画祭、開幕…ホン・サンス監督が4年連続で招待
2023年02月16日

第73回ベルリン国際映画祭が、16日 (現地時間)に開幕する。
今月26日まで、ドイツ・ベルリンで開かれるこの映画祭で、ホン・サンス監督の『水の中で (原題:물 안에서)』は、エンカウンターズ部門にノミネートされており、トロフィー獲得に挑戦する。
エンカウンターズ部門は、カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」のように、新しい映画的ビジョンが盛り込まれた作品を紹介する部門で、2020年に新設された。審査を経て、作品賞と監督賞、審査委員会特別賞が授与されるが、映画祭の花であるコンペティション部門とは区分されている。
ホン監督は『水の中で』で、ベルリン映画祭に4年連続で招待された。2008年の『アバンチュールはパリで』と、2017年の『夜の浜辺でひとり』を含めると6回目の招待となる。
彼は、『夜の浜辺でひとり』(2017 主演女優賞/銀熊賞)、『逃げた女』(2020 監督賞/銀熊賞)、『イントロダクション』(2021脚本賞/銀熊賞)、『小説家の映画 (原題:소설가의 영화)』(2022審査委員大賞/銀熊賞)で計4回、トロフィーを手にした。
『水の中で』を含め、エンカウンターズ部門の候補に挙がった作品は計16本にものぼる。ホン監督が今回受賞すれば、ベルリン映画祭だけで4年連続、5回目の受賞となる。
『水の中で』は、彼の29本目の長編だ。俳優を夢見ていた若い男が、映画を演出したいと立ち上がり、同じ学校に通っていた友人たちと共に島に行って繰り広げる物語を描いた。
ホン監督の前作に出演した俳優シン・ソクホとハ・ソングク、ホン監督とは初タッグとなるキム・スンユンが参加。ホン監督の恋人で俳優のキム・ミニは制作室長となった。
『水の中で』は、22日午後5時に、現地の芸術院で上映される。ホン監督とキム・ミニ、シン・ソクホら、3人の出演俳優が映画祭に出席する予定だ。
今年、映画祭に招待された他の韓国作品には、『キル・ボクスン』(スペシャル部門)と『私たちと関係なく (原題:우리와 상관없이)』(フォーラム部門)の2本がある。
『キル・ボクスン』は、『名もなき野良犬の輪舞』(2016)、『キングメーカー 大統領を作った男』(2021)を演出したピョン・ソンヒョン監督がメガホンを握ったNetflixのオリジナル映画。伝説の殺し屋、キル・ボクスンが会社との再契約を控え、避けられない対決に巻き込まれる物語を描いた。
俳優チョン・ドヨンとソル・ギョング、キム・シア、ク・ギョファンらが出演しており、映画祭にはビョン監督とチョン・ドヨン、キム・シアが出席する。
『私たちと関係なく』は、ユ・ヒョンジュン監督の長編デビュー作。中年女優“ファリョン”が脳梗塞で初主演作の試写会に出席できず、巻き起こる物語を描く。クァク・ミンギュ、チョ・ヒョンジンらがメインキャストを担った。
今回の映画祭には、韓国系の監督や俳優が参加した作品も多数、招待された。
コンペティション部門には、韓国系カナダ人のCeline Song監督の『Past Lives (原題)』(アメリカ)と、在中韓国人のチャン・リュル (張律)監督の『The Shadowless Tower (原題)』 (中国)の2本がノミネート。
アメリカの俳優Greta Leeと韓国俳優ユ・テオが出演した『Past Lives』は、主人公がカナダに移住した友人と20年後にニューヨークで再会し、繰り広げられるロマンスドラマだ。
作品は、サンダンス映画祭でワールドプレミアとして上映され、好評を博した。
このほか、韓国系カナダ人のLloyd Lee Choi監督演出の『Closing Dynasty (原題)』(アメリカ/ジェネレーション部門)、幼い頃デンマークの家庭の養子となったチェ・マリン監督の自伝的物語を盛り込んだ『Stile live (原題)』(デンマーク/パノラマ部門)、ハン・シュアイ監督の『GREEN NIGHT (原題)』(香港など/パノラマ部門)がある。『GREEN NIGHT』は、中国俳優ファン・ビンビンと韓国俳優イ・ジュヨンがタッグを組んだ作品だ。
1951年に初開催されたベルリン映画祭は、カンヌ、ヴェネツィア映画祭と共に世界3大映画祭に挙げられる。
今年は長編と短編、ドキュメンタリーなど、様々なジャンルの映画400本あまりが、上映される。
