映画『殺手』に主演の俳優シン・ヒョンジュン、「一番大変だった映画。ふくらはぎの筋肉が破裂した」
2023年02月22日

「今までやってきた映画の中で一番大変だった。それでも必ずやり遂げたかった」
映画『殺手(原題:살수)』は、俳優のシン・ヒョンジュンにとって、一足遅れの大きな挑戦だった。今年で55歳の彼からすると、相手の配役と演技を合わせなければならない激しい “刀アクション”は、容易でない課題だった。
20日、ソウル・鍾路(チョンノ)区三清(サムチョン)洞のあるカフェで会ったシン・ヒョンジュンは、『殺手』の撮影過程をこのように振り返り、「最初から最後までアクションが多かった。アクションをしていても70人80人と戦わなければならなかったので、撮影に入る前の訓練とときからとても大変だった」と述べた。
彼は主人公“イナン”役を演じた。一時は、朝鮮最高の殺手だったが、病魔に見舞われたことで、体が以前のように動かなくなり、正体を隠すことも容易ではない状況に置かれる人物だ。
「撮影序盤、ふくらはぎの筋肉が破裂したため、いつも包帯と湿布をしていた。肉体的に非常に大変な映画だった。大変なことを、当然のことだと受け止めるのが俳優だと思っていたが、ここまでつらいとは…。それでもやり遂げなければならなかったので選択をした」
大変な撮影過程でも、『殺手』は彼にとって意味のある作品になった。
1990年の大学在学時代、イム・グォンテク監督の『将軍の息子』の“ハヤシ”役で映画界にデビューした彼は、還暦の頃までには武士役として現場に立ちたいという思いを抱いてきたという。『殺手』を通じて、昔からあたためてきた夢を叶えたというわけだ。
「この10年間『芸能街中継』を進行しながら、多くの海外俳優のインタビューを毎週見るようになった。そうして目標ができた。僕も何か、年齢を超えた作品をやってみたい。息を合わせてみたら、とてもカッコいいと強く思った。僕は今回の作品に満足している(笑)」
彼はこの作品で久しぶりにベッドシーンの演技にも挑戦した。女優のシム・ヘジンと共演をした映画『愛と悲しみのマリア』(1997)以来、26年ぶりとなる。
シン・ヒョンジュンは、妻と共に『殺手』の試写会に出席。映画が終わってから、「あの場面でのベッドシーンは必ず必要だったのか」という反応が妻から出たと述べた。
「まだ(妻の怒りを)なだめることができていない。あれから、温かいご飯を食べられずにいる。結婚10年目だが、(妻が)本当に怒っているようだ(笑)」
シン・ヒョンジュンは同日の懇談会で、大ヒットとなった出演ドラマの撮影秘話や、自身が海外の有名サッカー選手ズラタン・イブラヒモビッチと顔立ちが似ていて起きたハプニングなど、面白エピソードを明かしたりもした。
シン・ヒョンジュンは次回作に、本格コメディ映画の『幽霊警察(原題:귀신경찰)』を準備していると紹介した。うまく使いこなせないのに超能力を持つことになった人々のドタバタストーリーを描いた作品だ。長年の友人であるチョン・ジュノと女優キム・スミが共演した。
彼は「家族が一緒に見るのにいい映画だ」と話した。
14年間、講義を務めてきた教授でもあるシン・ヒョンジュンは、先輩俳優として後輩俳優たちが日常で経験する困難をうまく乗り越えてほしいという思いを明かした。
「学校で、若い俳優たちが悪質コメントに傷つき、極端な選択をするのを見て心がとても痛かった。自分が気を付けなければならないというよりは、『悪質なコメントは、芸能人には付きものだ』と考えると、むしろ心が楽になると思う。二度とこのような選択をする人々がいないことを願う」
