映画『対外秘』に出演のイ・ソンミン…「年を取るにつれ自分を変えるスキルが上がった」

2023年02月28日

「老人を演じるのは最後にしたい。私の年齢に合った役をしなければ(笑)」
俳優のイ・ソンミンは、映画『リメンバー(原題:리멤버)』で演じた80代の“ハン・ピルジュ”、ドラマ「財閥家の末息子」で演じた“チン・ヤンチョル”に続き、映画『対外秘(原題:대외비)』でも老人の役を演じた感想をこのように伝えた。
27日、ソウル・鍾路(チョンノ)区昭格(ソギョク)洞のあるカフェで会った彼は、「(3つの作品を)実際はある程度間隔をあけて撮影していたのだが、パンデミックのせいで、ほとんど連作のように公開されたため、少し慌てた」としながら、「(相次ぎ公開されてしまい)少しは残念には思っている」と述べた。
『対外秘』で彼が演じた“スンテ”は釜山(プサン)の政界にいる隠れた権力者だ。
イ・ソンミンは「影の実力者、年輪のあるブローカーを表現するため、年齢を少し上げて演じた」としながら、「短髪の年配ボスのようなキャラクターを一度やってみたかった」と述べた。
スンテは党の公認候補を一夜にして覆す力を持っているが、年齢も、職業も、出身も不明だ。観客は、引きずる脚と短いセリフだけで、スンテという人物の歴史を推測することになる。
「スンテは権力を生み出しはするが、後ろに隠れている人物。我々が知る由もないが、世の中はもしかしたらこんな人々の力で動いているのではないかと思う。ミステリアスに見せるため、わざわざエピソードや過去を作らなかった。私も特に気になりはしなかった」
イ・ソンミンは「(人物の)歴史をたくさん知っているからといって演技ができるわけではない」と演技に対する自身の哲学を明かした。
「そんなふうに論文を書くように演技したりはしない。若いときはそうやってアプローチしたりもした。キャラクターを分析する方法についての本を読み、実行したりもした。あるときはキャラクターのように生活してみようとした。だからといってできるわけではなかった。役柄に対してのデータが多ければ、演技がうまくいくというのなら、皆演技がきるはずだ。演技とは、分からないものだ。だから大変なのだ」
彼は今回の作品で、万年国会議員候補の“ヘウン”役のチョ・ジヌンと火花散る演技対決を繰り広げる。
イ・ソンミンはこれに先立ち、制作発表会などでチョ・ジヌンと共に作業できるという点が、作品選びに大きな影響を与えたと何度も明かし、チョ・ジヌンに対する格別な愛情を示した。
「ジヌンさんは10回褒めても足りない俳優。彼の演技は私をワクワクさせる。年齢差はあるが、俳優としての軌跡が似ている部分がある。ジヌンさんは釜山、私は大邱(テグ)で活動し、同じ時期に番組や映画を始め、お互いに無名のときにドラマで出会い、演技をしながら一緒に成長してきた。共に歩む感じがしていい」
20代序盤に大邱で劇団生活を始め、俳優の道に入った彼は、「年を取るにつれて演技に対する態度が大きく変わった」と述べた。
「年を取るほど、自分について知っていくことになると思う。そうしながら自分を変える能力が身についた。また若いときは役と自分を区分しようと努力していたが、今は気にしない。ひとつになった感じというか。俳優としての自尊心が高まったゆえだと思う」
しかし、「今は若さを演じることがつらくなった」と照れくさそうに笑った。
「最近では、20年前のシーンを撮影するのが大変だった。声のトーンも上げ、姿勢も正さなければならなかった。速く走る必要もあった。今で若さを演じるほうが大変なんだなと感じた」
イ・サンミンは「年齢が50代半ばを越えているので、30代・40代より60代・70代を演じるほうが楽な気がする」とし、「これからは、その年齢に合う演技をしなければならないと思った」と述べた。
親日派のフリをしようとする老人、韓国を代表する大企業の会長、殺人の容疑者となったベテラン刑事、政界の影の実力者など、重みのある役柄を披露してきた彼は、「暗い役をたくさんやった」としながら、イメージ転身をしたいという意志も明かした。
「少し明るくて軽快な役を演じてみたいと思う。これからはそのようなもの(重い演技)ではなく、気楽で自然な演技をしなければならないのでは」

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