コメディ映画『ウンナム』、檀君神話の現代的再解釈…俳優パク・ソンウンが1人2役に挑戦

2023年03月15日

種復元技術院で保護していた双子のツキノワグマ、“ウンナム”と“ウンボク”がいなくなってから100日。研究院の“ボクチョン”(オ・ダルス)は、GPSを頼りに探していたところ、山の洞窟で子ども1人を発見する。
子どもの正体は、“ウンナム”(パク・ソンウン)。100日間洞窟でニンニクとヨモギを食べながら人間になった。ボクチョン夫婦が実の子どものように育てたウンナムは25歳の元気な青年となる。
ウンナムが発見された時に、洞窟が崩れ落ち、行方不明となった“ウンボク”(パク・ソンウン)は、偶然国際犯罪組織のボス、“ジョンシク”(チェ・ミンス)の目に留まり、彼の養子となる。そして“ジョンハク”という名前で生きていく。
お笑いタレントのパク・ソングァンが演出した初の商業映画『ウンナム』は、檀君神話をモチーフにしたコメディ映画だ。2人の兄弟は双子だが、お互いに違う環境で育ったため、まったく異なる人生を送ることになる。元警察のウンナムが、国際犯罪組織を追う共助捜査隊に配属されると、2人は追い追われる関係になる。
映画のユーモアは、人間になったウンナムが熊の習性を捨てられないという設定から始まる。
母親の“ギョンスク”(ヨム・ヘラン)が息子を“人間らしく”生きるように教育する一年の中で、冬眠しようとするウンナムに冷水を浴びせたり、ウンナムが民家に降りて住民に被害を加えるイノシシの指揮を取ったりするシーンが代表的だ。
熊の特性を活用した設定は、主人公のキャラクターを浮き彫りにするうえで大きな役割を果たす。ウンナムは川で、腕の長さほどの大きな魚を素手で捕まえたり、生まれながらの身体能力で人々を助けたりもする。また、優れた嗅覚で警察在職当時は、飲酒運転者を続々と検挙するなど、これらの習性は“交通界のエース”として活躍させるための要素となる。
このような設定は多少、あり得ないようにも感じるが、俳優たちの演技がリアルさを吹き込む。
1人2役を務め、ウンナムとウンボクに扮した主演俳パク・ソンウンは、映画『僕の中のあいつ』(2019)、『ノンストップ』(2020)などを通じて披露していたコミカルな姿と、『新しき世界』(2013)、『ジェントルマン(原題:젠틀맨)』(2022)などでのカリスマあふれる姿を違和感なく行き来する。
昨年、コメディ映画『6/45(原題:육사오)』に続き、バラエティ番組などで活躍し、“コミカルアイコン”として定着したイ・イギョンは、ウンナムの親友“マルボン”役を務め、笑いを誘う。ヨム・ヘラン、チェ・ミンス、オ・ダルス、ユン・ジェムンなどベテラン俳優たちの演技も安定的に劇を後押しする。
俳優のチョン・ウソン、お笑いタレントのキム・ジュノやアン・イルグォンなど、華やかなカメオキャストを見る楽しさもある。
パク・ソングァン監督は同日の制作報告会で、「ギャグには注力せず、そのぶんドラマに集中しようとした。笑わせることには全力を注がず、劇の流れの妨げにならない程度にギャグの要素を入れようと気を使った」と述べた。
映画『ウンナム』は22日に韓国公開され、上映時間は98分、年齢制限は15歳以上観覧可となる。

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