Netflixドキュメンタリー「すべては神のために:裏切られた信仰」のチョ・ソンヒョンPD、「脱退を促すことが目標」

2023年03月16日

カルト宗教の実体を告発したNetflix8部作ドキュメンタリー「すべては神のために:裏切られた信仰」を演出したチョ・ソンヒョンPDが、「信徒たちの脱退を促すことが核心の目標だった」、「被害者が出ないようにしたいという制作意図を考えると、この形が合っていたように思う」と述べた。
ソウルロッテホテルで記者会見に応じたチョPDは、「どのような方法で、どのようなことが起きたのかを、はっきりと見せた時、事実を把握して (宗教の)脱退を決心する信者が、1人でも増えるのではと考えた」と話した。
「すべては神のために:裏切られた信仰」に収められたキリスト教福音宣教会 (通称JMS)の指導者チョン・ミョンソクに関することは、これまで何度も報道されてきた。
チョPDは、「ありのままの事実を見せなければ彼ら (JMS)は、内部者にまた別の論理を植え付けていく」とし、「チョン氏の被害者であるメープル氏 (仮名)は、韓国の民放局のインタビューに応じたことがあるが、どれだけの人がこれを覚えているだろうか」と述べた。
また、頻繁に登場する再現シーンについても「実際に、どんなことが起きたのか言葉ではなく絵で見るほうが、はるかに直接的に伝わると思った」とし、「どこまで再現するか、どのくらい書くべきかとても悩んだ。絶対越えてはいけない線を、私は守ったと思う」と明かした。
同作品は、2年余りの制作期間で200人の被害者と会いインタビューするなど、一般の放送では扱われてこなかったカルト宗教の実態を深く取材し、大きな反響を呼んだ。
チョPDは、「私の家族や友人にもカルト宗教の被害者がいる」とし「そう考えると、これは他人の話ではなく、私の話であり、いつか必ず扱わなければならない宿題のようなテーマだった」と述べた。
また、Netflixで同作が公開されてからJMSを脱退したという信徒たちの証言が相次いでいるということについて、とてもやりがいを感じると付け加えた。
しかし、インタビューに応じた被害者を、カルト宗教に所属していたという理由で非難や嘲笑したり、指導者の違法行為に関わっていない信徒たちを「魔女狩り」したりするようなことがあってはならないと訴えた。
チョPDは「出演者たちは、“なぜ (カルト宗教を)信じたのか”と尋ねられると、“どうかしていた”としか言いようがない話であるにもかかわらず、“再び私のような被害者が出てはならない”という気持ちで勇気を出して社会に伝えている」と明かし、「その勇気を賞賛してもらえたらうれしい」と話した。

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