映画『ウンナム』のパク・ソングァン監督、「漠然だった監督の夢、言った通りに叶った」

2023年03月17日

「言葉の重要性を感じた。ユ・ジェソク先輩の歌『As I Say』のように、言った通りに叶うと思う」
映画『ウンナム (原題:웅남이)』の演出を務めたパク・ソングァン監督は、商業映画監督としてデビューすることになった感想をこのように明かした。
16日、ソウル・鍾路 (チョンノ)区・昭格 (ソギョク)洞のあるカフェで会った彼は、大学のときに演出を専攻することになったのも、ギャグサークルを作ってお笑いタレントになったのも、映画監督になり俳優のパク・ソンウンと作業をすることになったのも、すべて「やる」という言葉一言から始まったと説明した。
「特に映画は僕にとって漠然とした夢だった。幼い頃、シム・ヒョンレ先輩の映画を観ながら、『僕もあんなふうに演技もして監督もする人になりたい』と思った。『ウンナム』で僕の夢が実現したようだ」
パク監督はこれに先立ち、叙情的に歓声が際立つ短編映画『悪口 (原題:욕)』と『悲しくなくて悲しい (原題:슬프지 않아서 슬픈)』を演出したことがある。しかし初の商業映画は主な特技であるコメディジャンルを選んだ。
『ウンナム』はニンニクと、よもぎを食べて人間になったツキノワグマの兄弟がお互いに異なる環境で育った後、追いつ追われつな関係で再会することになる物語を愉快に描いた作品。俳優のパク・ソンウンは双子の兄弟、ウンナムとウンボクをいずれも演じた。
彼はコメディ映画を作った理由に対して、「『得意なことを一度やってみよう』という考えもあったが、監督としてデビューするための戦略でもあった」と説明。
「実はその前に他のジャンルのシナリオを書いていた。でも監督がコメディアンだということを知ったとき、結局うまくいかなかった。職業を隠そうかという思いにもなったが、それはまた違うと思った。コメディアンという自負心があるから。また、これが偏見かもしれないが、長所かもしれないと思い、コメディをやってみたかった」
パク監督は「自信はあるが、むしろプレッシャーは以前の作品よりはるかに大きい」と告白した。
「『僕の勘が映画でも通じるかな?これで合ってるかな?』と思った。特に映画は撮影した後にいつ公開するのか分からないので、トレンディに行くのが難しいのが一番大変だった」
“新米監督”だった彼は、この作品を撮影しながらさまざまな紆余曲折を経験したと振り返った。その中でも出演俳優であるチェ・ミンスの交通事故による日程変動、お笑いタレント出身監督に対する人々の先入観が最も克服しにくかったと明かした。
「チェ・ミンス先輩が、交通事故が起きた後に3日間はほとんど気が抜けていた。結局は先輩の出演分を後回しにして、他のことから撮ることになったが、そんな部分が一番大変だったと思う。また、最初は僕に先入観を持った方々の態度を変えるのが難しかった。自責の念も生まれ、自尊心も低くなり…。まずぶつかり合わなければならないという思いで、『僕がよく知らず足りないのも助けてくれ、僕の映画でもあるが皆さんの映画でもあるので、ひとつのチームになってくれ』と率直にお話をすると助けてくれた。
ストレスで毛が抜け、皮膚の炎症やヘルニアまで経験したが、映画に対する愛情といくつかの軌跡のような瞬間が彼に耐える力を与えた。
パク監督は「パク・ソンウン先輩のことを考えて書いたシナリオなので、その方がやらないと言えば、作品をやめようとしたが、出演に応じてくださった」と述べた。
「シナリオをお渡しして4日目になる日まで連絡がなくて、自暴自棄になっていたが電話をくださった。『キャスティングの報道に僕の名前を載せろ』と言ってくださった。そのとき運転中だったが、突然渋滞していた道がぱっと開き、降っていた雨も止んだ。本当に。(笑)」
映画にサプライズ出演した俳優のチョン・ウソンに対しても、「僕にくださったプレゼントのようだ」としながら、「本当に素敵だった。監督対監督で話も交わすことができて不思議だった」と述べた。
代表的な韓国のお笑いタレント出身の映画監督としては、シム・ヒョンレ、イ・ギョンギュなどがいる。
パク監督は「シム・ヒョンレ先輩とは接点があまりなくて、お会いできなかったが、イ・ギョンギュ先輩は『君がうまくいかなければならない』と応援してくださった」と伝えた。
「僕がうまくいかなければ、後に (お笑いタレント出身の監督は)いないだろうとおっしゃっていた。コメディアンなら正統ではないという偏見があるようだ。とにかくぶち当たってこそ、偏見が破れても、なくなっても、もっと積もっても結果が出せると思うが、僕のコメディアンの後輩たちが僕のために映画監督ができないことがないと幸い。後輩たちが進む道によい道しるべとなればと思う」
“言うとおり”に生きてきたパク監督の次の目標は何だろうか。彼は「映画『ウンナム』が累積観客数100万人を超えてほしい」と述べた。
「新人コメディアンのとき、いつも『国民に楽しさを与えるのが大好きだ』と話していた。映画監督も一脈通じるようだ。映画でも十分に楽しさをお届けできるから。足りないだろうが、観客の方々が寛大な気持ちで気楽に、楽しく楽しんでいただけたら幸いだ」

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