映画『リバウンド』、“挫折はしたけど立ち直る”実話に基づいた物語

2023年03月29日

バスケットボール選手出身の公益勤務要員“カン・ヤンヒョン”は、母校の釜山(プサン)中央高校のバスケ部のコーチに赴任する。
一時期、全国の舞台で名をはせたが、今は廃部の危機が迫っているバスケ部を、どうにか維持だけでもしてほしいというのが、彼に与えられた課題だ。
高校のバスケットボールMVPにまで上ったヤンヒョンは、バスケ部の再建のために奮闘するが、全国最強の龍山(ヨンサン)高校との試合は、散々な結果となる。実力が全然及ばないうえ、試合のルール違反が目立ち、没収試合となってしまう。
6カ月の出場停止に見舞われた釜山中央高校のバスケ部は、二度と立ち上がれないかのように見えたが、ヤンヒョンは挫折を乗り越え、チームを立て直す。そして敗因を分析し、コーチ中心のバスケ部を選手中心へと変えていく。
そうやって準備し、再び出場した全国高校バスケットボール大会で、釜山中央高校は次々とゴールを決め、ライバルチームを倒し、勝ち進んでいく。
映画「リバンド(原題:리바운드)」は挫折、そして再起に関する作品だ。2012年の全国高校バスケットボール大会で最弱と評価された釜山中央高校のバスケ部が、8日間の大会で起こした奇跡を、作品の中にそのまま盛り込んだ。実話に基づいた映画は、当時の人物はもちろん、トレーニングの様子や競技シーンをそのまま具現した。
実際の人物であるカン・ヤンヒョンコーチに扮した俳優アン・ジェホンは、カンコーチとのシンクロ率を上げるため、10キログラム増量したり、カンコーチに直接会って、口調を学んできたりした。
アン・ジェホンは、釜山で生まれ、高校まで過ごしたので、特に方言を学ぶ必要はなかったが、カンコーチ特有の話すクセを身につけたという。
釜山中央高校のバスケ部の選手たちを演じた6人の俳優は、撮影2カ月前からバスケットボールの練習をし、演技を合わせた。
芸能界きってのバスケットボールの実力の持ち主とされる歌手出身の俳優チョン・ジヌン(2AMのジヌン)は、作品の中で、足首のケガを負うも優れた実力を見せる “キュヒョク”選手に扮する。チョン・ジヌンは、実際にキュヒョクが競技のときに使用していたリストバンドや靴を買おうとお店に足を運んだ。
作品への出演がきっかけでバスケットボールを初めて習ったという俳優のイ・シンヨンは劇中、バスケの天才“キボム”を演じる。短期間でバスケの実力を伸ばそうと2カ月間、毎日朝晩バスケの練習をし、日誌を書いて演出を務めたチャン・ハンジュン監督に送った。
徽文(フィムン)高校のバスケ部出身の俳優キム・テクは、2012年当時の釜山中央高校のバスケ部の競技映像を見ながら選手たちの行動と習慣を研究した。
アン・ジェホンは28日、マスコミ試写会および懇談会で「カンコーチと撮影前から会話をたくさん交わした」とし、「体重や、衣装、ヘアスタイル、各種アクセサリーなど、細かいところまで(当時のカンコーチの姿と)似せる必要があると思った」と振り返った。
続けて「カンコーチと僕、若いコーチが大会を行っていく気持ち、その心の緊張を作品に生々しく盛り込みたい気持ちが大きかった」と振り返った。
チャン・ハンジュン監督は、バスケットボール選手を演じる俳優をキャスティングするため、体育館で約500人を対象にオーディションをした。オーディション現場に来た全員が、素晴らしいバスケットボールの実力を持っていたが、作品の中にはバスケが下手な人も必要だったので、選考が簡単ではなかったと述べた。
チャン・ハンジュン監督は6年ぶりに披露する新作映画『リバウンド』について、「今回の作品の制作過程自体が『リバウンド』」だと比喩した。
「感無量だ。2011年に制作会社が作品を企画してから11年の時を経て制作することができた。私が作品を提案されてから5年目で、制作が一度、白紙に戻されてしまった。だから今日のような日が来るとは思わなかった。同僚たちとスタッフに感謝する」
彼は最近、劇場街でとても愛されている日本のバスケットボールアニメ『THE FIRST SLAM DUNK』と比較されることは不可避ではという指摘が出ると、「SLAM DUNKは、名作だ」としながらも、「わが国の若い青年たちが(われわれの)作品を見て、少しでも慰め感じ、共感できたらうれしい」と述べた。
映画『リバウンド』は4月5日に韓国で公開される。上映時間は122分、年齢制限は12歳以上観覧可だ。

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