ドラマ「恋は盲目~二度目の恋」主演のペ・ヌリ、「MZ世代の嫁を憎らしく見えないように演じた」

2023年03月29日

「いくらしっかりしていても娘がお母さんに突っかかるのと、嫁が姑に言い返すのでは違うと思う(笑)」
最近、放送が終了したイルイルドラマ「恋は盲目~二度目の恋」で登場した“イ・ヨンイ”は、夫と死別した後、夫の実家で子どもを育てる20代のシングルマザーだ。優しいが、大人しくやられるだけのキャラクターではない。
これまで家族ドラマに出てきた従順な“K-嫁”とは異なり、姑の強引さに目を丸くしてけんかを売り、言うべきことは心にとどめておかず、全て吐き出す。いわゆる“MZ世代の嫁”だ。
最近、ソウル・鍾路(チョンノ)区寿松(スソン)洞で会った俳優のペ・ヌリ(30)は、「ヨンイが姑と対決する演技をするときは、しっかりしているが憎らしくなく見せるように努力した」と述べた。
「姑の立場ではヨンイが憎く見えるかもしれない。そんな感じを与えないように口調も少し落ち着かせ、後半部のケンカするシーンでさえ感情を出し切らずに我慢した」
劇中、イ・ヨンイは育児と家事、お昼には夫の実家の家業であるコムタン屋を手伝い、夜はコンビニの夜間アルバイトをする大変な暮らしを送る。しかし、彼女はいつも明るくてたくましい。簡単に気後れすることもない。
一方で、息子を失った姑の“オ・ウンスク”(パク・スンチョン)に対しては、なんとも手ごわい嫁だ。オ・ウンスクは、言ってはいけないことだと分かっていながらも、ヨンイに「私の息子が死んだのはあんたのせいだ」というむごい言葉を浴びせる。この一言でめげる嫁なら哀れにも思うが、ヨンイは負けじと10倍の言葉で言い返すから腹が立つ。
ペ・ヌリは「ヨンイは、今の時代にいなさそうで、いそうな人物」とし、「若くして結婚しながらも夫と死別し、子どもを産んだという経験があるだけで、一生懸命生きる姿は、他の若者と変わらない」と述べた。
続けて「姑を憎む感情もあるが、幼いときに両親を失ったヨンイにとって義理の両親はありがたい存在でもある」とし、「姑は、言葉がきついだけで、本当はヨンイを娘のように思っているということを知っている。そのため夫が亡くなった後も、家を出ていったりはせず、夫の実家の家族たちと一緒に暮らしている」と説明した。
ペ・ヌリは、「夫を失ったイ・ヨンイと息子を失った姑は、お互いの気持ちを一番分かりあえるのに、お互いに冷たい存在」だと述べた。それと共にこのような複雑で微妙な感情を抱かせる存在が、まさしく家族だと語った。
彼女は「2人の間にはすでに家族の情がある。そんな情がなければ小言も言わず文句も言わないが、家族だと思うとケンカもするだろう」とし、「ヨンイが毎回姑から厳しい言葉を浴びせられながらも、聞き流すのは、姑も自分を家族だと思っていると知っているゆえだ。憎いだけでそんなことを言われたら、耐えられない」と述べた。
続けて「夫の命日にヨンイが、夫の実家の家族からほほを殴られると姑が代わりに腹を立てる。また、ヨンイが家を飛び出したとき、仲直りしようと手を先に差し出してくれたのも姑」とし、「いつも愚痴をこぼしても他人の前で娘のように気遣ってくれる温かい存在」と付け加えた。
「姑だけでなく夫の実家には、いつもヨンイの味方になってくれる義理の父と祖母がいる。ヨンイにとって夫の実家は第二の家族。自分の味方になってくれる家族がいるということだけで、ヨンイは不幸ではないと思う。誰よりも幸せな人生だ」
ドラマには、コンビニのアルバイトをしていたヨンイが、大企業にインターンで入社し、正社員となり、新しい恋に落ちるストーリーも盛り込まれている。
ペ·ヌリは「ヨンイが言われた言葉の中で『一歩前進したい瞬間が来れば止まるな』というセリフがある。私にも役に立った言葉」とし、「一歩前に進めばさらに勝ち取りたいものができ、それだけ責任感も大きくなり、自尊心も上がるようだ」と述べた。
俳優として、ペ·ヌリも一歩ずつ前に進んでいる。
2008年雑誌モデルとして芸能界に足を踏み入れ、2010年ホラー映画『ミスター・ゾンビ(原題:미스터 좀비)』で演技を始めたペ·ヌリは、「恋は盲目~二度目の恋」に出演するまで大小の役を経験した。ドラマ作品で主演を務めたこともあるが、しばらくは助演や脇役に留まった。
「長い間、大変ではなかったといえばウソになる。『本当にこの道で合っているのか』とも思った。しかしその時間がなかったら今回のドラマを絶対にこなすことはできなかっただろう。一夜にしてできることはないと思う。俳優としてアクションもロマンティックコメディも少しずつお見せしたい」

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