“新譜『Time and Trace』でカムバック”歌手ハ・ヒョンサン、歌で伝える励まし「それでも生きていかなければ」
2023年04月28日

「僕のすべての楽曲は似たような話をしています。そう、それでも生きていかなければならないんですよ」
歌手ハ・ヒョンサンは27日、ソウル・江南 (カンナム)区で開かれた初のフルアルバム『Time and Trace』の発売記念ショーケースで、「お聴きになる方々が (僕の歌で)少しでも励まされて一日を生きていく慰めを得てほしい」と述べた。
『Time and Trace』は2018年にデビューしたハ・ヒョンサンが5年ぶりにリリースした初のフルアルバム。日常で感じられるささやかな時間を盛り込んだというコンセプトでモダンロック、オルタナティブロック、バラード、ポップ、エレクトロニカなどさまざまなジャンルの11曲が収録された。
ハ・ヒョンサンはタイトル曲「Time and Trace」はもちろん、全曲の作詞、作曲、編曲を務め、シンガーソングライターとしての力量を発揮した。「Time and Trace」は過ぎ去った時間と残された痕跡を扱った楽曲。
ハ・ヒョンサンはこの楽曲で、“手の届かない痕跡でも/過ぎ去ったまま耐えなければならない/僕はもうよくなってみる”と危機を乗り越えて進んでいこうと励ます。
彼は「ファンが送った手紙を読んでいると、自分が経験した悲しみを乗り越えられず、ずっとそこに留まる人もいる。すべての人が胸の片隅に悲しみを持って生きていく」としながらも、「人生がつらいすべての方に差し上げる楽曲になってほしい」と述べた。
ハ・ヒョンサンは特に、この楽曲ですべてのサウンドを実際の楽器演奏で具現したと紹介。これを通じてプログラムでは出せない叙情的な雰囲気を作り出したと述べた。
彼は「時間も長くかかり、馬鹿みたいなまねだとは思うが、僕がそうやって (実際の演奏サウンドで)レコーディングするのは好きだ」と述べた。
ハ・ヒョンサンは2018年2月にシングル「Dawn」でデビューして以来、7枚のシングルと3枚のミニアルバムを発売し、地道に活動してきた。翌年となる2019年にはバンドオーデュション番組で、チーム「Hoppipolla」として優勝し知名度を上げた。
この5年間活発に活動してきたが、11曲すべてを直々に作った楽曲で埋め込むフルアルバムの作業は容易でなかったと吐露した。
数カ月間、自らを孤立させたまま作業室に閉じこもり、“話を引き抜く”過程を繰り返した。このような作業を通じて、寂しくわびしい情緒をうまく盛り込んだ。楽曲が思ったほどうまく出ない場合には、とてももどかしかったと振り返った。
「幽霊が音楽が好きだという話があるが、僕が作業する作業室にも幽霊が出るという階があった。あまりにも曲が浮かばず、毎回明け方にそこに足を運び『一度だけ助けてください』とお願いした。幽霊にも聞いてみたかった」
彼は「今回のアルバムはデビュー5年間で流れた時間と痕跡を盛り込んだ作品」とし、「大げさな言葉も書いてみたし、独り言のような言葉も書いてみるなど、さまざまな試みをした。聞く方もささやかな励ましを感じてくださればと思う」と付け加えた。
